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ガクチカでアルバイト経験はどう書く?スゴイ実績は必要なし

ガクチカを書くにあたって、「学生時代に頑張ったことと言えばアルバイトかな」と考えた方もいらっしゃると思います。しかいざ書こうとすると…

 

「自分のやってきたことを客観的に書くのが難しい」

「どんなことを書けばいいのかわからない」

「実績がないから書きたくても書けない」

「そもそもアルバイトの経験はガクチカにして良いのか」

 

と壁にぶつかってしまう方もいるでしょう。たしかにアルバイトの経験をどのようにうまく表現すればいいのか難しいですよね。

 

でもコツさえつかめば、しっかり魅力的なガクチカを書けるようになります。何かスゴイ実績を出していないといけないのでは…と思っている方もご安心ください。じつはガクチカは実績が大事なのではなく、物事に取り組んできた姿勢が大事なのです。

 

この記事では、ガクチカについての考え方をはじめ、具体的な書き方のポイントや注意点について、例文とともに詳しく解説していきます。この記事がガクチカを作成するヒントになれば幸いです。

 

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そもそも企業はガクチカで何を見ているの?

ガクチカを書こうとしても、「何を書けばよいか分からない」「これといって頑張ったこともないし…」という就活生もいるのではないでしょうか。そうした皆さんは、企業がガクチカを通じて何を知りたいのか、明確に把握していないのかもしれません。

 

企業がガクチカで見ているのは、「その人が入社後に活躍できそうな人材かどうか」。自社の社風にマッチするかどうかも含めて、採用の可否を判断しています。

 

そのため、ガクチカだからといってただ頑張ったことを長々と伝えても効果的ではありません。「ポテンシャルの高さ」「活躍できる可能性」がある人材であることをしっかり伝えなければ、ガクチカを使ったアピールができません。このことをしっかりと理解した上で、ガクチカを作成しましょう。

 

▼合わせて読みたい!

ガクチカとは?特別な経験がなくても突破できる方法を解説 - ライトハウス就活ガイド

印象に残るガクチカの書き方は?強力なエピソードが必要ない理由 - ライトハウス就活ガイド

 

ガクチカでアルバイト経験のネタはありきたり?

ガクチカ=学生時代に力を入れていたことは、エントリーシート(ES)や面接といった就活のさまざまな場面で必ず聞かれる項目です。そして、このガクチカに学生時代のアルバイト経験について書こう!と考えている人も多いでしょう。

 

ガクチカでアルバイト経験をテーマにするのは、いわば鉄板ネタの一つ。もちろん書いてOKです。とはいえ、中には「他の人とエピソードが被ってしまいそう」「ありきたり過ぎて採用担当者の興味を引けないのでは?」と、悩んでいる人もいるかもしれません。

 

でも大丈夫。たとえ同じアルバイト経験でも、体験したことや感じたこと、その経験から学んだことは、候補者それぞれ。書き方次第でいくらでも魅力的に伝えられるので、この記事を通じてしっかりとマスターしましょう。

 

アルバイト経験のガクチカでアピールできる能力

企業はガクチカを通じて「その人が入社後に活躍できそうな人材かどうか」を判断しています。そのため、アルバイト経験について書きたい場合は、そうしたことがアピールできる内容にする必要があります。

 

<アルバイト経験を通じてアピールできること>

 

  • 課題解決力
  • コミュニケーション能力
  • 行動力
  • 企画・提案力
  • 協調性
  • 責任感
  • 忍耐力・根気強さ
  • リーダーシップ 
  • 人柄(明るさ・真面目さ・素直さなど)

 

ポイントは、実際のエピソードなどを取り入れながら、より具体的に書くこと。漠然とした書き方では、ありきたりな印象を与えてしまうのでNG。採用担当者や面接官がイメージしやすいよう、書き方を工夫すると良いですね。

 

「どんなアルバイトをしたのか」ではなく、「アルバイト経験を通じて何を学んだのか」を説明することが大事。あなたという人間を企業に知ってもらうためにも、あなたらしいガクチカを作成しましょう。

 

ガクチカでアルバイト経験を書く前に整理すべき、3つのポイント

実際にガクチカを書く前に、以下に挙げる3つのポイントを整理しておきましょう。そうすることでガクチカがグッと書きやすくなりますし、内容も魅力的になります。

 

ポイント1:伝えたいテーマを1つに絞る

先にも述べたように、アルバイト経験についてガクチカで書く場合は、コミュニケーション能力、行動力、企画・提案力など、さまざまなことをアピールできます。しかし、より伝わりやすいガクチカにするためには、あらかじめテーマを一つに絞り込む必要があります。

 

そうしないと、内容の軸がぶれてしまい、何を伝えたいのかわからない文章になってしまいます。そのようなガクチカは採用担当者や面接官の印象にも残りにくく、書類選考も通りにくいのが現実。そうならないためにも、テーマを絞って伝わりやすさ・分かりやすさを意識しましょう。

 

テーマの選び方は、自分が最も自信のあることを選んでもいいし、志望する企業に合わせて柔軟に決めてもOK。あなた自身が「書きやすい」と感じるテーマこそ、あなたの人間性を映し出すテーマなので、自分の心に正直に選んでみてください。

 

ポイント2:伝えたいテーマを裏付けるエピソードを決める

伝えたいテーマを一つに絞ったら、その裏付けとなるようなエピソードをピックアップしましょう。例えば「企画・提案力」をテーマに書くなら、「○○という課題に対して、○○と提案した」というイメージ。「その結果、○○することができた」まで用意できればベストです。

 

また「以前は○%だった売上が、この提案で○%になった」など、具体的な数字やデータを盛り込むのも効果的。採用担当者や面接官にあなたの能力の高さをアピールできるので、そうした事実がある方はぜひガクチカに盛り込みましょう。

 

なお、たくさんのエピソードを入れ込むとインパクトが薄れてしまうので、テーマ選びと同様エピソードも一つに絞って書くのがおすすめ。そうすることで印象に残りやすく、面接の際にも『この人があのエピソードを書いていた学生か!』などと、覚えていてもらえる可能性も高まりますよ。

 

ポイント3:「経験をどう仕事に活かすのか」を明確にする

ガクチカでは、ゼミでの研究や部活・サークル活動など、さまざまなテーマが取り上げられますが、その中でもアルバイト経験は、企業側が最も採用後のイメージがしやすいテーマと言えるでしょう。

 

そうしたメリットを最大限に活かすためにも、「アルバイト経験から学んだことを、今後の仕事にどう活かすか」までガクチカでしっかり押さえて書きたいところ。それができれば、採用担当者や面接官に「この人なら当社でも活躍してくれそうだ」と思ってもらえる可能性がグンと高まりますよ。

 

採用後のイメージを具体的に持ってもらうためにも、「何を学んだか」で終わるのではなく「学びをどう活かすか」までしっかりと考え、ガクチカを作成しましょう。

 

ガクチカを書く際に参考にすべき構成はコレ!

ガクチカは、以下のような構成で文章を組み立てると、内容が伝わりやすくなります。

企業によってさまざまですが、一般的にガクチカは200~400字程度の文字数制限があるパターンが多いです。また、中には100字以内という企業や文字数制限のない企業などもなり、柔軟な対応が求められます。

 

そうした中で最大限に自分の魅力をアピールするためには、上記の構成が効果的。ぜひ取り入れてみてください。

 

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アピールしたいテーマ別!アルバイト経験のガクチカ例文5選

アルバイト経験のガクチカとして、5つの例文をご紹介します。

 

ここでは「課題解決力」「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」「協調性」「その他(人柄・価値観)」の5つのテーマで、それぞれをアピールできる例文について紹介。上記で説明した構成に基づいた文章になっていますので、ガクチカを書く際はぜひ参考にしてください。

「課題解決力」をアピールする例文

▼結論

私は学生時代、スーパーでアルバイトに力を入れていました。

 

▼課題

その店舗では、混雑時にレジ行列の解消を目的に、セルフレジを導入していました。しかし、導入したてだったこともありお客さまの利用が進まず、期待していた効果が得られていないという課題がありました。

 

▼具体的な取り組み

そこで、まずはセルフレジが設置していることを知ってもらうべく、ご案内のPOPを作成。さらに、手が空いたときにはセルフレジのそばに立ち、「お手伝いしますので使ってみませんか」と積極的に声をかけ、利用を促しました。

 

▼結果

その結果、徐々にセルフレジの認知度が高まり、混雑時の行列が減少。お客様からも「安心して使うことができた」と喜んでいただけました。

 

▼学び

この時、課題の解決には相手の立場に立って物事を考えることが大事なのだと学びました。この経験を活かして、貴社においてもユーザー目線でのサービス提供に取り組みたいと考えております。

 

「リーダーシップ」をアピールする例文

▼結論

私が学生時代に最も力を入れていたのは、催事スタッフのアルバイトです。はじめは単発でのアルバイトだったのですが、働きぶりを評価していただき、「また次も来てよ」と声をかけていただいたのがきっかけです。

 

▼課題

催事スタッフの仕事は、催事によって扱うものや手順などが変わります。そして、その度に新しい業務を覚えなければなりません。私は10名ほどいるスタッフのリーダーとして、それぞれの仕事分担や指導・教育などを任されていました。

 

▼具体的な取り組み

自分なりに工夫した点は、スタッフの立場に寄り添うことです。リーダーという肩書きが付くと、どうしても一段上の目線になりがちです。しかし、そうなることを避けたかったため、言うべきことははっきり言いながらも、自分もアルバイトであることを忘れないよう、努めて振る舞っていました。

 

▼結果

その結果、メンバーからの信頼を獲得できただけでなく、一体感も醸成につながりました。

 

▼学び

先頭に立ってメンバーを引っ張るタイプのリーダーではないかもしれませんが、私なりのリーダー像で貴社にて活躍したいと思っております。

 

「コミュニケーション能力」をアピールする例文

▼結論

私が学生時代に最も力を入れていたのは、ホームセンターでの販売のアルバイトです。

 

▼課題

ホームセンターにいらっしゃるお客様は、世代も目的もそれぞれ異なります。また、一つのアイテムを本来の用途とは違う用途で使いたいと考える方も多く、さまざまな質問を受けました。

 

▼具体的な取り組み

私が心がけていたのは、老若男女に向けてわかりやすく説明することです。はじめにご用件を伺い、それに見合ったアイテムをアドバイスするのはもちろん、相談を受けた際には、具体的な使用例なども交えながら丁寧にお答えしていました。

 

▼結果

その結果、顔馴染みのお客様が増えたり、雑談の流れから新たなアイテムをご購入いただいたりと、販売員としてのやりがいを大いに感じられました。

 

▼学び

今後もこの経験を活かし、貴社に貢献できたらと考えております。

 

「協調性」をアピールする例文

▼結論

私が学生時代に最も力を入れていたのは、居酒屋でのアルバイトです。

 

▼課題

私が働いていた店舗は学生のアルバイトが多く、遅刻や欠勤が多いという課題がありました。そんな中、社員の方から「メンバーのまとめ役になって、この状況を変えてほしい」と依頼されました。私自身、まとめ役が務まるのか不安でしたが、期待に応えたいとの思いから、自分なりに向き合いました。

 

▼具体的な取り組み

まず、遅刻や欠勤が多いメンバーにその理由について丁寧にヒアリングした上で、可能な限りの解決方法を提案。また、社員の方に対してもアルバイトの声を届けることにより、職場環境の改善を図るよう働きかけました。

 

▼結果

その結果、メンバーの遅刻や欠勤が激減。社員とアルバイトの双方からも感謝され、とても嬉しかったです。

 

▼学び

この経験から、自分には協調性があるのだという気づきを得たので、貴社の仕事でもぜひ活かしたいと考えております。

 

その他(人柄・価値観など)をアピールする例文

▼結論

私は学生時代、カフェでのアルバイトに力を入れていました。そこでは主に、カウンターでの接客を担当していました。

 

▼課題

私が働いていた店舗はオフィスビルの1階にテナントが入っており、お客様の大半が同じビルで働いている方でした。これから出勤する方、仕事の合間に立ち寄ってくださる方などさまざまでしたが、表情や声のトーンで「お疲れなのかな?」と感じることも多く、何かお力になれないかと考えました。

 

▼具体的な取り組み

そこで、商品をお渡しする際に「いってらっしゃいませ」「お仕事頑張ってください」と言った、ちょっとした言葉を添えるよう意識しました。またその際には、できるだけ笑顔を向けることも忘れずに行ないました。

 

▼結果

その結果、「ありがとう、元気出たよ」と言っていただけることもあり、そんな時には大変嬉しく感じました。

 

▼学び

小さな心掛けではありますが、こうした交流こそが接客やサービス業の醍醐味だと考えております。

 

ガクチカでアルバイト経験を書く際の注意点

ここまでガクチカにおけるアルバイト経験の書き方について説明してきましたが、あわせて注意点についても解説します。

 

過剰に話を盛りすぎない

ガクチカは、企業に自分という存在を知ってもらうための貴重な場であり、能力をアピールするための大事な項目。だからこそ、ついつい実際のエピソード以上に話を盛ってしまいがちです。

 

その気持ちもよくわかりますが、ありもしないエピソードを作り上げたり、事実と大幅に異なる出来事を書いたりするのはNG。いくら事実確認ができないからといって、虚偽の内容を書くのも言語道断です。

 

「ありきたりな内容では印象に残らないかも…」と不安に思うかもしれませんが、重要なのは「どのように課題と向き合い、取り組んだのか」というプロセスを示すこと。それができれば、必ずしも結果がインパクトのある内容である必要はありません。

 

そもそも、目を引くようなインパクトのある結果を出している人の方が少ないもの。話を盛って過剰なアピールをするのではなく、経験を通じて何を学んだのか、その学びを今後どう活かしていくのかについて、誠実に伝えることを心がけましょう。

 

仕事内容の説明に終始しない

ガクチカでアルバイト経験について書く際に陥りがちなのが、単なる仕事の説明に終始してしまうこと。アルバイト経験のエピソードを書こうと思うほどですから、それだけアルバイトを頑張っていたのでしょう。その気持ちはよくわかります。

 

とはいえ、ガクチカで企業が知りたいのは「どんなアルバイトをしていたのか」ではなく「どのような経験から何を学んだか」。そして、その内容から「採用後に活躍できるポテンシャルがあるか」を判断しています。

 

極端な話、仕事の内容自体は評価の対象には入っていないので、どんなに仕事の説明をしても採用担当者や面接官に響くことはありません。そのことをしっかりと頭に置いた上で、ガクチカを作成しましょう。

 

ガクチカで書くことがない…と悩んでいる方へ

この記事をご覧いただている就活生の中には「ガクチカでアルバイトについて書きたいけれど、これといってエピソードが思いつかない…」という方もいるかもしれません。それなら、今この瞬間から頑張ることを見つけて取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

挨拶の仕方、接客態度、店内の清掃、効率的な作業の進め方など、どんなことでも構いません。少しでも課題と感じる事柄に対し、その解決に向けて主体的に行動してみましょう。短期集中で頑張ったものだって、立派なガクチカになりますよ。

 

大切なのは、課題と向き合う姿勢。どうにもネタがない、書くことが思いつかない方は、これからガクチカを作ることも選択肢として考えてみてください。

 

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まとめ

ここまで、ガクチカでのアルバイト経験の書き方について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

学生時代にアルバイトを頑張っていた方は、ぜひ胸を張ってその経験をアピールしましょう。「これと言って目立った活躍はしていないし…」という方も、心配する必要はありません。

 

そもそも「集客を○倍にした」「社内で表彰された」といった、特別な実績がある人こそごくわずかですし、ガクチカにおいては、そうした実績がある=優秀な人材という評価になるわけでもありません。

 

大切なのは、活躍の実績ではなくそこに至るまでのプロセス。「課題とどのように向き合ったのか」あなた自身の姿勢をしっかりと伝えて、採用の成功につなげましょう。

 

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