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保険業界に影響を与える「マイナス金利」。2017年、生命保険が大幅値上げ


保険業界に影響を与える「マイナス金利」。
2017年、生命保険が大幅値上げ

2017年4月から生命保険料が値上がり

日本生命が生命保険の保険料を、2017年4月から引き上げると発表しました。日本生命が発表した例によると、死亡時に300万円の保険金が出る「終身保険」に40歳の女性が加入した場合、改定後の保険料は現行より27.3%値上がり。かんぽ生命など、他の保険会社からも2017年4月からの保険料値上げが発表されています。

なぜ今回、保険料が大きく値上がりすることになったのでしょうか。それは2016年1月に始まった日銀のマイナス金利政策が影響しています。

保険料値上がりの原因はマイナス金利による、国債の下落

保険会社が生命保険の保険料を決める際、次の3つの要素から算定されています。

1.予定死亡率 過去の統計をもとに、性別・年齢別の死亡者数(生存者数)を予測し、将来の保険金などの支払いにあてるための必要額を算出します。算出の際に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。

2.予定利率 生命保険会社は資産運用による一定の収益をあらかじめ見込んで、その分だけ保険料を割り引いています。その割引率を予定利率といいます。

3.予定事業費率 生命保険会社は契約の締結・保険料の収納・契約の維持管理などの事業運営に必要な諸経費をあらかじめ見込んでいます。これを予定事業費率といいます。
(出典:公益社団法人 生命保険文化センター)

今回の値上がりに特に関係しているのが、②の予定利率です。

保険会社では集まった保険料から資産運用を行い、得られた利益を保険金の支払いに当てています。保険会社は国債を中心に資産運用を行なっているのですが、マイナス金利政策の影響で利回りが下落。資産運用でこれまで通りの利益を出すことが難しくなったため、予定利率を下げることとなりました。そして今回、保険料が値上がりとなったのです。

保険会社は保険商品を売り、集めたお金で運用をするというビジネスモデル。だから金融市場に大きく影響を受けてしまうのですね。保険業界の動向を知るには、金融市場のチェックも重要です。

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