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五輪に次ぐビッグプロジェクト! リニア中央新幹線


五輪に次ぐビッグプロジェクト!リニア中央新幹線

リニアは最先端技術の塊

航空機並みのスピードと新幹線の高速大量輸送能力を併せ持つリニア中央新幹線。開通すれば、東京―大阪間を67分で行き来できるようになる。
その開発には電気や機械はもちろん、車体形状からブレーキにいたるまで世界最先端の技術が取り入れられ、日本車両製造、三菱重工業、東芝、日立製作所など数多くのメーカーが関与するビッグプロジェクトとなっている。
リニア中央新幹線は、鉄道として世界最速のスピードを記録している。その秘密は、日本独自の技術である「超電導磁石」。特殊な金属を-297度に冷やして超電導状態にし、電気抵抗をなくすことで強力な磁力を発生する。車体に関しても、ロケット開発などで流体力学の知見が豊富な宇宙航空研究開発機構(JAXA)に解析を依頼し、スーパーコンピューターを使って設計されている。その結果、わずか8kmほど走っただけで時速500kmに達するという驚異の性能となっている。 また、安全面にも徹底的な配慮がなされ、例えばブレーキに関しては、時速500kmからの緊急停止や、ひとつのブレーキが不能となった場合を想定して、空力、ディスク、接地という3つの系統のブレーキ装置を装備している。

類を見ない難工事に挑む

リニア中央新幹線は、東京都から南アルプス中南部、名古屋市附近を経由し大阪市までの約438kmを走り抜ける。全線のうち約86%にあたる246kmにおいて、トンネル内を走ることになり、そのトンネルの開通工事もまた、開発の可否を握る一大事業といえる。
中でも難工事とされるのが、全長約25kmの南アルプストンネル。標高3000m級の山々が連なる南アルプスを貫き、深さが1000mに達する長大なトンネルの掘削は、日本の土木技術の粋を集めなければ太刀打ちできない。大量に出る残土の処理や、環境保全など課題も山積している。
そんな難工事を受け持つのは、大成建設や佐藤工業といったトンネル技術に強みを持つ大手ゼネコンの共同企業体。
まずは、すでに工事が始まっている南アルプストンネルを無事開通させた上、全線としては2027年の開業を目指している。

リニアで将来はどう変わるか

東京、名古屋、大阪という世界有数の人口集積都市を高速で結ぶリニア中央新幹線は、完成すれば日本経済や国民の生活にも大きな影響を与える。
交通政策審議会によれば、全線が開通した際には時間の効率化により国民の生産コストが下がり、生産額が年間で8700億円増加すると推定している。
新幹線のライバルといえば飛行機だが、東海道・山陽新幹線の沿線でリニアが開業すれば飛行機のシェアを奪う可能性が高い。東京―大阪間の移動時間は、飛行機の搭乗手続きなどを考えればリニアの方が短い。運賃も、リニアは1万5000円前後と見込まれており飛行機と大きく変わらない。
JR東海は、リニアが大阪まで開業すればリニアを含む新幹線のシェアがほぼ100%になると試算する。
また、リニア中央新幹線は、その破格の性能から世界でも注目を集めている。市場の競合相手である欧州鉄道より時速200キロ近くも速く、上海リニアにも時速70kmの差をつけている。無事開業すれば、史上最速の鉄道として優位に立つのは必至であり、アメリカをはじめ興味を示している国は多い。

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