製菓業界の動向

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視点を変えて、新たな製菓市場を開拓

全国菓子卸商業組合連合会と全日本菓子協会が共同で設立した「e-お菓子ねっと」の年次レポートによると、菓子の業界規模は3兆3254億円(2015年)。

消費の停滞で菓子の生産量は縮小傾向にあったが、ロングセラーブランドの販売強化、アンテナショップの出店、SNSやスマホアプリの活用など各社の企業努力が功を奏し、2013年以降は生産量が増加に転じている。

時代の趨勢に合わせて、製菓業界は商品展開も変化させている。たとえば、少子化社会に対応して、大人向け菓子やインバウンド向け商品の強化。また、健康食品市場の好調を受けて、健康にいいことをアピールした商品も各社から相次いで登場。歯の健康にいいチューインガム、ポリフェノールを豊富に含むカカオが70%以上使われたハイカカオチョコなどは、売れ行きが堅調に推移している。

それでも、長期的な少子化、原材料不足や円安基調による原材料価格の値上がり、運送業界のドライバー不足による物流委託費の高騰など、国内における製菓業界への逆風は少なくない。これに、各社は減量などのコスト削減で対応している。また、大手メーカーによる海外展開を進める動きも活発化している。

菓子は単価が安く、各種の行事や贈答用に使われ、一度ファンになった商品は長く買ってくれる消費者が多い製品だ。それゆえ製菓業界は比較的景気の影響を受けにくいとされる。さらに、子どもから大人まで、人の気持ちを安らげる効果があるのも、菓子の大きな存在価値だ。

相次ぐ自然災害で家族の絆が見直されている昨今、団らんの場に欠かせない菓子を提供する製菓業界の役割は、ますます高まっている。菓子の販売や商品企画は、やりがいのある仕事だといえるだろう。

研究開発職は、原材料選定や添加物の分析、既存商品の味の改良などを手がける。生産現場での工場管理、品質管理、生産技術などの仕事もある。新たな商品開発のためのマーケティング、スーパーや小売店などへの営業と提案、メディア活用戦略や広告計画の立案などの企画職も重要な仕事だ。

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