最近、新聞記事を作成したり、広告のキャッチコピーを考えたりするAIの登場が話題となっています。
例えば、日本経済新聞社では、2017年1月に企業決算の要点をAIが自動的に配信するサービス「決算サマリー」を開始しました。決算サマリーでは、AIが企業の発表した決算速報を読み、売上高や利益などの情報や背景をまとめて記事を作成。決算速報発表後、数分で記事作成からWEB上への配信まで行ないます。
近年、日経では電子版の普及などで記者の負担が増大。一部作業をAIに任せることで、記者の負担を減らし、記事の質を高めていきたいとしています。
2017年5月、電通はAIによる広告コピー生成システム「AICO」の試用版を開発したと発表しました。AICOは静岡大学の狩野研究室と共同で開発。電通のコピーライターがAIの学習をサポートして、人間に近いコピーの生成を可能にしたとのことです。2016年に、電通ではAICOによって作成したキャッチコピーを使って新聞広告を出稿しています。
AIによるキャッチコピー作成の特徴は、早く大量に作成できるということです。将来的に、電通はAICOによって、そのときどきで変わる人の興味・関心に合わせたキャッチコピーを作成し、リアルタイムでインターネット広告や屋外・交通広告などに適用するという次世代型広告も検討しています。
活躍の場を広げているAI。将来、AIの作ったキャッチコピーを見て商品を買ったり、新聞記事に感動したりといったことがあるかもしれませんね。