
食品業界は現在、大きな転機を迎えています。
その理由として挙げられるのが、「食のグローバル化」。世界的な日本食ブームを追い風として、大手食品各社は600兆円規模への成長が予想される世界市場に打って出ています。
アメリカの離脱はあったものの、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が発効され、企業の海外進出に拍車をかけています。
国内市場では、人口減少・高齢化社会の到来から、市場が縮小することは避けられません。ただ、健康志向の高まりから「機能性食品」が注目されるなど、新たなニーズが掘り起こされ、まだまだ活力を失ってはいません。
今後は、食のグローバル化への対応とともに、いかに国内で新たなニーズを見つけていくかが業界に共通した課題だといえるでしょう。
食品は、食材を加工することで保存や安定供給が可能となります。この加工を行っているのが食品業界。日本では、各食品メーカーが高度な製造技術を持ち、品質管理もハイレベル。生産者や国とも一丸となって食の安全を守る仕組みがつくられ、日本の加工食品の安全性は世界でも類を見ないほど高いとされています。