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販売終了した本が入手可能に!?実現のカギ「デジタル印刷」ってなんだ?


販売終了した本が入手可能に!?
実現のカギ「デジタル印刷」ってなんだ?

少量印刷が可能!デジタル印刷とは?

近年、少量で多くの種類のものを印刷したいという需要が高まっています。そこで注目されているのが、デジタルデータから直接印刷できる「デジタル印刷」です。

現在、印刷会社で主に使われているオフセット印刷やグラビア印刷は、紙に刷るために必要な版を製作する必要があります。そのため初期コストがかかり、まとめて大量に印刷しないと採算が合わないという状況がありました。

一方、デジタル印刷は版を作る必要がないので初期コストが安く、少量をリーズナブルに印刷できます。また高品質化が進み、オフセット印刷などと同等のクオリティで印刷が可能になりました。そこで、あらゆる印刷物でデジタル印刷が活用され始めています。

デジタル印刷で出版の形が変わる!?

2013年に講談社はデジタル印刷による製本工場を開設。書籍などの少量印刷を可能としています。これにより、発売時の大量の販売が見込める期間はこれまで通りのオフセット印刷、その後は売れ行きを見ながらデジタル印刷で少量ずつの印刷ができるようになりました。大量の在庫を抱えず、長期間の販売が可能です。

その他Amazonが絶版となった本の受注生産を始めるなど、デジタル印刷は出版の形を変え始めています。出版不況で大量の書籍販売が見込みづらくなるなか、デジタル印刷の利用は今後ますます広がっていきそうです。

「キシリトールガム」の包装紙デザインが200万種類

お菓子の包装紙などにもデジタル印刷の活用は広がっています。

ロッテが「キシリトールガム<Xミント>」の20周年記念デザインパッケージで採用したのは、凸版印刷のデジタル印刷技術「トッパンFPデジタルソリューション」です。「トッパンFPデジタルソリューション」はお菓子などの軟包装の商品パッケージに、少量ずつ多種多様なデザインの印刷が可能な技術。キシリトールガムの20周年デザインパッケージには、200万種以上の異なるデザインが印刷されました。

アルミ製品製造メーカーの昭和アルミニウムが開発したのは、アルミ缶へのデジタル印刷技術です。近年、消費者の嗜好の多様化や購買形態の変化により、ビールやジュースなどの製品数が増加。アルミ缶製造で増えている少量で多様なデザインを印刷したいというニーズに応え、10万缶程度の少量生産を可能にしています。

今後商品のデザインはさらに多彩になっていきそうですね。コンビニやスーパーなど、商品選びがもっと楽しくなっていきそうです。

<参考>
日本の出版界でデジタル印刷は定着するか? 講談社ふじみ野工場 3年間の取り組みから – 講談社発表資料(PDF)
https://www.jagat.or.jp/wp-content/uploads/2015/topic2015resume/09_kodansha.pdf
凸版印刷、世界でひとつのデザイン包材 ~軟包装分野で小ロット・多種多様なパッケージを実現する「トッパンFPデジタルソリューション」がロッテ「キシリトールガム<Xミント>」の20周年記念デザインパッケージで採用 – 凸版印刷ニュースリリース
http://www.toppan.co.jp/news/2017/05/newsrelease170519.html
アルミ缶、少量多品種生産に適した量産ラインの新設を決定 日本初*、少量印刷でグラビア印刷に匹敵する高精細を実現 – 昭和電工ニュースリリース
http://www.sdk.co.jp/news/2016/16008.html


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