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これからのクルマは“繊維”で作る!? 開発進む、自動車の新素材


これからのクルマは“繊維”で作る!?
開発進む、自動車の新素材

自動車メーカーに求められる二酸化炭素排出量の削減

世界的に高まる二酸化炭素削減の動き。自動車でも二酸化炭素削減は求められ、年々排出量の規制が高まっています。EUでは2021年までに二酸化炭素排出量の20%以上の削減を求められており、達成できないメーカーには罰金などのペナルティが課せられます。

二酸化炭素排出量の規制の高まりを受けて、自動車業界で注目が集まっているのが新素材の活用による車体の軽量化です。鉄鋼が主に使われてきた自動車ですが、金属より軽く、強度のある繊維素材が次々に登場しています。

旭化成が繊維を使った新素材を開発

旭化成は繊維に樹脂を混ぜて作られる自動車向けの新素材の開発を進めています。新素材は鋼材に比べて強度が3~4倍、重量は20~50%軽くなる見込みです。

新素材に使用されているのは、摩擦に強く引っ張り強度のある「ポリアミド66繊維」。ポリアミド66繊維とガラス状の繊維を混合させた糸で布を織り、樹脂に染み込ませてプレス・成形して新素材は作られます。

想定されている自動車の使用箇所は、サスペンションなどの車輪周りや、エンジン周りの部品と車体をつなぐ構造材です。旭化成は自動車向け部材の開発を強化しており、2025年に新素材を含めた車向けの売上高を3000億円にするとしています。

ブレーキ部品にも樹脂素材が登場

自動車のブレーキ部品でも樹脂による新素材が登場しています。これまで、ブレーキ部品は強度の面から樹脂化が難しいと言われていました。

プラスチックメーカーの住友ベークライトが開発を進めているのは、高温下でも耐えられる繊維素材です。この素材は耐熱性に優れる「フェノール」樹脂とガラス繊維などから作られ、自動車に使われているアルミ合金製品の半分の重さで同等の強度となります。

その他に、帝人や東レなどの大手繊維メーカーも自動車部材の開発を進めています。将来、”金属の使われていないクルマ”も登場しているかもしれませんね。

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