日本の家電メーカーが海外での生産・販売強化を進めています。背景にあるのは、国内で予想される家電市場の縮小と、アジア各国で進む経済成長による需要の拡大です。
パナソニックは家電事業において、海外の生産・販売部門の一体化を進めています。
これまで海外の多くの国では独立した販売会社によって、パナソニック製品の販売が行なわれてきました。パナソニックは、原則として2018年度中に海外の販売会社を、生産機能を統括する社内カンパニー「アプライアンス社」の直轄にすると発表。生産・販売部門の一体化で開発スピードが早まることが期待されています。
すでに一体運営が始まっている中国・インドでは、開発スピードの向上によって洗濯機や冷蔵庫などの販売で増収を記録。2017年度はインドで20%以上、中国で10%の増収を見込んでいます。
パナソニックは、生産・販売部門の一体化とともに、生産機能の強化も進めています。アジア地域で特に需要が高まっているエアコンでは、タイでの現地生産を開始。マレーシアの主力工場で4割の増産、ベトナムの家電工場への生産ラインの増設を発表しています。
パナソニックは生産・販売の強化で、アジア地域での家電事業の売上高を2015年から5年以内に倍増する計画です。
家電製品の普及が広がるアジアの国で、日本の製品が愛されていくと良いですね。