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就活の基礎知識|全体の流れは?いつ、何をすればよいの?

大学三年生の春といえば、就活に向けて動き出す人も出てくる時期ですね。「早めに活動して他の人と差をつけたい」「自分の納得できる就活をするために早く動き出したい」という人も少なくないはずです。しかし、いざ就活を始めようと思っても、どのように進めればよいのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで、この記事では就活についての基礎知識を解説します。就活のスケジュールや就活の進め方、時期別にやるべきことをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

「限られた時間の中で、効率的に思考・行動し、自分の納得のいく結果を出す」。これが就活で求められること。これから就活シーズンを迎える方は、ぜひ全体感を把握し、計画的に動き出しましょう。

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就活のスケジュールについて

就活スケジュール

就活スケジュールは、一般的には大きく3つのフェーズに分けられます。「企業エントリー開始前」「企業エントリー開始後」「内々定」です。それぞれのフェーズごとに見てみましょう。


【企業エントリー開始前】大学3年の6月~翌2月

エントリー開始前

大学3年生の6月から翌2月までの間は、3月の就活解禁日に向けて準備する期間です。この期間に、以下のことに取り組んでおきましょう。

 

■自己分析
自己分析とは、自分の過去を振り返り、自分の大切にしている価値観を言語化する作業です。自分はどういった価値観を持っているのか、何を大切にしていきたいのか、これからどのように働き、何を大切にしたいのか。過去を振り返ることで、これからの人生、キャリアを考えます。自分が納得できる就活にするためには、この自己分析が不可欠。深く振り返り、自分の大切にしたいことを言語化できれば、その後ブレることなく就活を進めることができます。

 

■業界研究・企業研究

業界研究や企業研究は、一言で言えば、自分の就活の軸に合う業界、企業を探していくこと。自分の就活の軸が定まれば、業界・企業の特徴などを調べることで、自分の希望と合致するかどうかが分かります。

 

■インターンシップ(サマーインターン、ウィンターインターンなど)

インターンシップとは、気になる企業で職業体験をさせてもらうイベントです。企業がインターンシップを実施する目的は、早期に優秀な人材を見つることだと言われています。就活生からすると、早い段階で注目してもらうこともありますが、もう一つの側面として様々な業界、企業で職業体験を積むことで、自分の就活軸にあうかどうかを判断できます。

【企業エントリー開始後】大学3年の年度末(3月)~大学4年の12月頃

エントリー開始後

大学3年生の年度末は、エントリーシートの受付がスタートする「就活解禁シーズン」となります。この時期からは、以下のことを進めていきます。

 

■企業説明会への参加
企業説明会(会社説明会)に参加し、志望企業の雰囲気や理念、事業内容などについての説明を受けます。できるだけ多くの企業の説明を聞きたい場合は「合同説明会」という、複数の企業が同じ会場に集まるイベントに参加することもおすすめです。

 

■エントリーシートの提出
志望企業にエントリーシートを提出し、選考に応募します。エントリーシートは規定のフォーマットはなく、企業によって異なりますが、氏名や住所といったプロフィールのほか、自己PRや学生時代に頑張った内容などを書くことが一般的です。

 

■志望企業の面接対策
志望企業に応募したら、面接の受け答えを練習します。ちなみに就活解禁日とは、日本の経済発展を支える「経団連」が定めているものですが、企業によっては解禁日より早めに就活情報を出しています。気になる企業がある場合は、解禁日よりも前からHPなどをしっかりチェックしておきましょう。

【内々定】大学4年の6月~翌3月

内々定

大学4年の6月から9月は、選考を受けた企業から合否が出る時期です。一般的には、10月に内定式を開催することが多いので、ここまでに内定をもらうことになるでしょう。6月頃になると、まわりで内定が出始める人も出てくるでしょう。

 

周りで内定が出ているからと言って焦る必要はありません。向き合うべきは、自分自身です。内定ほしさに就活の軸を大きく変えてしまったりするのは、納得のいく就活が送れなくなる可能性もあるので十分に注意しましょう。

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就活で不可欠な自己分析とは?

自己分析とは、自分の過去を振り返り、自分がどんな人間なのか考え、そのうえで仕事をするうえで大切にしたい価値観、キャリアなどについて考えることです。ここが深く考えられているかどうかで、その後の就活がスムーズにいくかが決まると言っても過言ではありません。

自己分析をするメリット

自己分析をやるメリットは、「自分への理解を深めることで、自分に合った仕事を見つけやすくなる」点が挙げられます。就活は、数多くある選択肢の中から、自分の大事にしたい条件に合う会社を選び抜き、内定をもらう必要がありますので、まずは自分の大事にする条件を明確化させることが大切です。

 

自己分析をやらずに、自分の理解を曖昧にしてしまうと、自分に適した企業を選べなくなってしまいます。たとえば、手あたり次第、企業にエントリーし、時間だけがかかってしまう。その結果、会社の知名度や待遇のみで選んでしまうことも起きかねません。

 

就職はゴールではなく、仕事人生のスタート地点です。入社後にミスマッチがおきないためにも、自分に合う企業を見つけ、納得のできる就活を送ってほしいと思います。そのために、まず自分のことを深く知り、仕事をするうえで大切にしたい価値観を言語化することが大切です。

自己分析のやり方

自己分析のやり方としては、自分史を書く方法が挙げられます。これまで自分が経験してきたことを、年表にして書き出していきます。幼少期、小学生時代、中学生時代、高校生時代、大学時代というようにざっくりと時系列をわけて、その時々で嬉しかったことや頑張ったこと、ぶつかった壁を書いていきましょう。

 

自分が今までどんなことをしてきたのか、何が好きで、何が苦手なのか、どういう価値観を大事にしてきたのか言語化できるようになるはずです。そこから仕事をするうえでどういうことを大切にしたいのかを考えていきます。

 

これは誰に見せるものでもないので、正直に書くことが大事です。ありのままの自分を確認することが、自分に合う仕事を見つけるためには重要です。

就活で差が出る業界研究の概要とメリット

業界研究および企業研究とは、業界・企業の特徴や景気、主な仕事内容を調べ、理解を深めることです。自分に向いている職種や業界を探すときに役立ちます。

業界研究をするメリットとは?

業界研究をするメリットは主に2つです。

  • 自分に合っているかどうかを確認するため
  • 自分が知らない業界について学ぶため

1つずつ説明します。

 

ひとつめは自分が今興味を持っている業界が、本当に自分に合っているかどうかを確認するため。たとえば、業界についての知識が浅いと、業界に入ったあとに「思っていた業界と違う。自分のやりたい職種じゃなかった」というミスマッチが発生してしまいがち。しかし業界研究をしておけば、志望業界についての正しい認識を持つことができ、こうしたミスマッチを防ぐことができます。

 

もうひとつは、まだ自分が知らない業界について学ぶため。業界研究を行なうことで、もっと興味を持てる業界が見つかる可能性があります。なお「行きたい業界がもう決まっている」という人も、一度は業界研究をすることをおすすめします。

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就活で増えているインターンシップとは?

インターンシップとは、まだ企業の正式なメンバーではない学生や社会人が、実際に企業の業務などを体験させてもらう「職業体験」のことです。

 

インターンシップの期間は企業ごとに異なりますが、大きく分けると

  • 短期インターンシップ
  • 長期インターンシップ

に分けられます。短期インターンシップには、1日のみの「1dayインターンシップ」1週間程度の「5daysインターンシップ」があり、長期インターンシップは、1ヶ月以上のものになることが一般的です。

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インターンシップに参加するメリット

インターンシップに参加すれば、企業で実際に行なわれている仕事の内容はもちろん、勤めている社員の方々の人柄や、社内の雰囲気、業務に必要なスキルなどを実感できます。場合によっては社員の方と親しくなることや、企業への就職を目指す学生と知り合うこともあるでしょう。志望企業の人脈ができれば、就活に役立つ情報が手に入ることもあります。

 

昨今は情勢的にリアルイベントへの参加が難しい時期ですが、オンラインのインターンシップを実施している企業もあります。オンラインインターンシップとは、学生と社員がWeb会議システムやチャットツールを用いてコミュニケーションを取る、オンライン形式のインターンシップのことです。

 

オンラインインターンシップは、インターネット環境がある場所なら全国のどこからでも参加できます。自宅にネット環境があれば、交通費や宿泊代などもかかりません。時間がある方は、オンラインインターンにも積極的に参加してみましょう。時間が許す人は、インターンシップにはぜひ参加することをおすすめします。

 

企業にインターンに行くのと同じように、社員が実際に行なっているような業務にチャレンジできたり、業務に必要なスキルを学んだりできる点が魅力です。

会社説明会とは?

会社説明会とは、企業が就活生向けに自社をアピールするために開催するものです。3年生の3月に活発化してきます。会社説明会は、就活生向けに事業内容や会社のことについて説明し、興味を持ってもらい、選考に進んでもらうことを目的としています。

 

就活生にとっては、志望する企業の会社の事業内容や雰囲気などが分かる貴重な時間。会社説明会には先輩社員なども登場することもあり、企業へのイメージが具体的になります。

 

説明会は、複数の企業が1つの会場に集まって開催する合同説明会と、1つの企業が会場を借りて行う説明会の2つに分かれます。合同説明会の場合、同日内に効率よく複数の企業を見ることができますが、単独の説明会のほうが時間が長く、じっくり会社のことを理解できるのが一般的です。

エントリーシート(ES)とは?

エントリーシート(ES)は、学生が企業にエントリー(応募)するときに提出を求められる応募書類のことです。選考の際に企業側が判断材料として使います。企業にエントリーするのは誰でもできますが、その先にある選考に進むには、エントリーシートで勝ち抜く必要があるのです。そのため、できる限り自分をアピールして、採用担当者に興味を持ってもらう必要があります。就活が始まった時に最初に突破しなければならないものです。

 

エントリーシートは履歴書とは異なり、内容は企業によって様々。たとえば、名前、住所などの基本情報に加え、志望動機、自己PR、さらに企業のお題に回答する項目も。履歴書よりも人物像が分かるようになっています。

 

エントリーシートは何を相手に伝えたいのかを意識する必要があります。採用担当者は大量のエントリーシートを目にするので、他の方と差別化していき、印象に残すことが大事です。

筆記試験・Webテスト・適性テストとは?

エントリーシートが通過したら、筆記試験やWebテスト・適性テストを受ける流れが一般的です。就活は1つの企業に多くの学生が応募しますので、すべての応募者と会って面接することはできません。そこで、エントリーシートや筆記試験を行ない、ある程度の人数にまで絞りこみます。

 

試験の内容は企業によって異なります。SPIや玉手箱、C-GAB、テストセンターなど様々ありますが、どれも応募者の基礎能力を測るものになります。ここが就活での第二関門になります。しかし、内容としては難しくないので、しっかり対策をしておけば問題ありません。逆に言えば、対策をしないと落ちてしまうこともあるので、必ず対策が必要です。志望度の高い企業があるのであれば、ここでつまづくわけにはいきません。

面接とは?

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エントリーシート、適性検査などを通過したらいよいよ面接です。面接は複数回あるのが一般的で、最初は採用担当者。徐々に役職の高い人との面接になっていきます。対面で行ない、その場でコミュニケーションをとれるので、企業からすれば応募者のことをよく理解できる場であり、学生からすれば自分のことをアピールできるチャンスです。

 

面接は大きく下記2つの種類に分けられます。

  • 個人面接
  • 集団面接

個人面接は学生一人対企業で行なうもので、集団面接は複数の学生対企業で行なうものです。最終面接では個人面接になることが一般的ですが、一次面は集団面接になることもあります。ただし、どちらも本質は同じ。自分がいかに応募先の企業に合う人材なのかをプレゼンし、評価してもらうことに変わりはありません。

 

面接では、下記のような質問をされます。

・自己紹介をお願いします
・〇分間で自己PRをしてください
・弊社に応募された理由は何ですか?
・なぜ他社ではなく、弊社を志望しているのですか?
・学生時代に頑張ったことについて教えてください
・就職したらどんな仕事に挑戦したいですか?
・あなたの長所と短所を教えてください
・これまでの人生で「失敗した」と反省している経験について教えてください

 

面接では、「自社で活躍できる人材かどうか」を見極めています。そのため、「応募先の企業で活躍できる人材とはどういった人なのか」を把握しておく必要があります。よく聞かれる質問については、事前に答え方を練習しておきましょう。

グループディスカッション

グループディスカッションとは、面接と同じタイミングで実施される選考の一つです。実施している企業もあれば、実施していない企業もあります。

 

内容は、複数の応募者で1つのグループになり、企業から与えられたテーマについて議論し、制限時間内に結論を出するもの。限られた時間の中で自分の能力を最大限に発揮しなければなりませんし、グループの中で存在感、価値を生んでいく必要があるので、就活の選考の中でも難易度が高くなります。

就活で意識すべき3つのポイント

就活の流れと基礎知識について説明してきました。ここでは就活を進めるうえで意識しておきたい3つのポイントについて解説します。これを意識できているかどうかで差がつくので、ぜひおさえておきましょう。

就活で意識すべき3つのポイント

自己分析を徹底的に行ない、就活の軸を明確化する

就活がうまく前に進めるためには、徹底的に自己分析し、仕事をするうえで大事にしたい価値観、つまり就活の軸をはっきりさせることが大事です。ここが明確にならないと、業界・企業をうまく絞ることができず、結果自分に合う企業を見つけづらくなってしまいます。

 

また志望動機も自分の価値観を言語化できていないと、企業の考えと重なる部分を見つけることができず、内容が抽象的で他の人と似たものになり、差別化が難しくなります。

 

自己分析を1回やったら終わりではありません。就活の中で経験して気づくこともたくさんあります。その都度、見直してブラッシュアップしていくことで確固たる就活の軸ができあがるでしょう。

就活の軸に沿って業界・企業・仕事を絞る

就職先は限られた時間の中で、効率よく活動し、納得のいく仕事先をみつけることが大事です。そのため、数多くある業界、企業をくまなく見ることはできません。業界や企業、仕事を絞り込む必要があります。

 

ここで大事になるのが、前述した通り就活の軸です。自分が仕事をするうえで大事にしたいことがはっきり決まっていないと、業界・企業を絞れなくなってしまいます。「あの業界も良さそうだし、あの会社も良さそう…」と思っていると、結局自分は何がしたいのか分からなくなってしまうことも。自分の価値観が決まっていれば、もっと選びやすくなります。

 

たとえば、下記のような就活の軸があったとします。


・20代から成長できる環境で働きたい
・年功序列ではなく、実力主義の会社のほうがいい
・今後伸びていく業界で仕事をしたい

こうした価値観が言語化できれば、そこに当てはまる業界・会社はどこか考えやすくなるでしょう。


積極的に行動し、自分の五感を使って判断する

最終的に大事なのは、自分で体験することです。たとえば、業界を絞る中で、業界の理解が浅い場合もあるかもしれません。その時は業界研究をするのはもちろん、OB・OG訪問したり、インターンシップに参加したりするなどして、自分の体験から理解を深めていく行動が大切です。

 

自分で感じたことであれば、価値観とあっているどうか分かるもの。自分で行動し、体験し、腹落ちさせることが、納得のいく就活を実現するうえでは大切になってくるでしょう。リーダーシップをもって行動していくことが大事です。

就活に真剣に取り組むべき理由

周りより早く就活をすることに抵抗感を感じる人もいるでしょう。就活モードに切り替えることで、「意識が高い」と周りに思われてしまうのではないか…と気にする人もいるでしょう。結論、周りのことは気にせず、真剣に就活に取り組むべきです。なぜなら就活は自分の人生を決めるものになりうるからです。

 

社会人になれば1日の多くを仕事に使います。仕事が面白ければ、毎日が楽しくなり、人生はより充実したものになるでしょう。だからこそ自分が納得できる仕事を選ぶことに価値があるのです。

 

特に近年は「人生100年時代」とも呼ばれているように、人々の寿命が延び、働く期間がこれまでよりも長くなる時代です。就活を通してこれから自分がどうやってキャリアを築いていくのか、どんな仕事なら自分は楽しくやれそうなのか、成長できそうなのかをきちんと考えていくことがこれまで以上に大事になっています。

 

改めて「就活は、自分の納得のいく人生にするためにある」と考え、真剣に取組みましょう。中途半端な気持ちで就活するのはもったいないことです。自分の将来について本気で考え、悔いのないように就活を送ってほしいと思います。

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