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OB訪問・OG訪問の目的やメリットとは?依頼方法から当日の流れまでを解説

これから就活を始める学生にとって、「OB訪問・OG訪問」は頭を悩ませる心配の種のひとつでしょう。

 

「具体的にOB訪問・OG訪問って何をするものなの?」

「OB訪問・OG訪問は必ずしたほうがいいの?」

「OB訪問・OG訪問にはどんなメリットがある?」

 

OB訪問・OG訪問というワード自体は知っているものの、上記のように実際は何を目的としているのか、何をすべきなのか知らない就活生は多いと思います。

 

しかしOB訪問・OG訪問は、就活を成功させるうえでとても重要なステップのひとつ。OB訪問・OG訪問をした人としない人とでは、選考のスタートラインに立った時に大きな差が開くこともあります。では一体、その差分に何があるのでしょうか。

 

そこで本記事では、OB訪問・OG訪問の基本から準備の手順まで就活生が抱える疑問について分かりやすくお伝えします。これから就活を始める学生の方は、本記事を通じてOB訪問・OG訪問の目的やメリットをきちんと知ったうえで、どのように取り組んでいくべきかを考えるきっかけになりますと幸いです。

 

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OB訪問・OG訪問とは

OB訪問・OG訪問とは、就活の準備段階で大学のOBやOGと会い、志望先の業界や企業の情報を集める活動のこと。興味のある業界や業種で働いている社会人のOB・OGを訪問し、エントリーシートや面接対策として必要な情報を収集することを目的にしています。

 

OB訪問・OG訪問は就職先選びの参考になることはもちろん、就活に備えて業界や企業を研究するうえで欠かせないステップのひとつだといえるでしょう。就活の方向性が定まっている学生はもちろん、自身の進路に悩んでいる学生にも有効的な手段です。

 

OB訪問・OG訪問の目的

ではもう少し掘り下げて、OB訪問・OG訪問の目的を見ていきましょう。大きく3つの目的があります。

 

まず1つ目は、「業界研究を深めること」です。OB訪問・OG訪問で、実際に活躍中のOB・OGから業界に関する一次情報を聞くことで、より確かな業界知識を身につけることができます。インターネット上の情報だけでは詳細に調べることに限界がありますし、何よりほかの学生との差別化を図ることが困難に。一次情報に当たることで、ほかの学生にはない自分のアピールポイントを見つけることができることが期待できます。

 

2つ目の目的は、「適性を見極めること」です。就活に取り組むにあたって自己分析を行なうと、自身の強みや大事にしたい価値観が見えてくるでしょう。就職先の企業を選ぶ際は、業界や企業の特性と自分自身の適性が合っているかどうかを考えることが大切。OB・OGの面接時の経験談や入社後に必要となるスキルなどを聞き、企業が求めている人材ニーズを把握すれば自身の適性と企業のスタイルが合っているかを見極めやすくなります。

 

最後に3つ目の目的として、「入社後のイメージを明確にすること」があります。OB・OGから聞く実体験は、自分がその会社で十分に活躍できるかを判断する貴重な判断材料になります。「入年1年目でどんな仕事を任されるのか」「職場はどのような雰囲気なのか」など、入社後の流れや実際の働き方を詳しく聞くことで、その企業で働く自分の姿を具体的に思い描くことが可能です。

 

OB訪問・OG訪問でこの3つの目的をしっかり果たすことができれば、就活対策だけでなく、入社後に活躍できる自分のイメージやそれをもとにした準備をすることができます。

 

OB訪問・OG訪問の理想的な時期

OB訪問・OG訪問は、大学3年の12月から年明け頃を目処に、志望順位の高い企業3社~5社に対して行なうのが理想的です。時期の目安は、「企業へのエントリーがはじまる前まで」と考えておくと良いでしょう。エントリーがはじまる前にOB訪問・OG訪問を済ませておけば、余裕を持って本格的な就活に取り掛かることができます。

 

大学4年の3月ごろからOB訪問・OG訪問をスタートする就活生も多いですが、他の就活生よりも一足先にスタートしておくとOB・OGの予定も抑えやすいはずです。また、企業は大抵3月〜4月が決算期で忙しい時期になるため、OB・OGのスケジュールによっては引き受けてもらえない可能性が高くなります。確実に引き受けてもらうためには、多忙な時期を避けながら予定を抑えられるように極力早めの行動を起こすことが大切です。

 

OB訪問・OG訪問の件数は就活を進めるうえで大事な経験値になるので、可能な範囲で積極的に取り組んでみましょう。

 

OB訪問・OG訪問をするメリット

就活生がOB訪問・OG訪問で得られるメリットはたくさんあります。特に大きなメリットは、下記3つ。

 

  • 企業の実情を聞くことができる
  • 選考を有利に進められる
  • 就職先とのミスマッチを防げる

 

本章では、OB訪問・OG訪問のメリットを詳しく見ていきましょう。

 

企業の実情を聞くことができる

OB訪問・OG訪問の最大のメリットは、社会人の先輩からリアルな話を聞けることです。実際に企業に勤めているOB・OGの話からは、WEBの記事や企業説明会でなかなか得られない会社の実情が聞けます。業界の特色や業務内容はもちろん、職場の雰囲気やワークスタイル、福利厚生などさまざまな情報を得ることが可能です。

 

また比較的年次の近い先輩の話は、自分が入社した後にすぐ取り組む仕事内容を聞けるはず。自分がどんな能力を発揮して活躍できるのかをイメージしたり、入社までにどんな準備をしたらいいのかが見えてくるはずです。

 

OB訪問・OG訪問は企業面接ほどかしこまった場ではないので、実際の面接では聞きづらい質問がしやすい点もメリット。マナーと礼儀を守りつつ、率直に聞きたい質問をしてみましょう。

 

選考を有利に進められる

OB訪問・OG訪問は、就活の要である面接に向けた有効的な対策のひとつと言えます。企業研究を行なううえで、先輩から聞ける一次情報は何よりも貴重な情報源です。

 

OB訪問・OG訪問で聞いた情報を活用すれば志望動機を考えやすくなり、企業に対して効果的な自己PRをすることができます。企業によっては、エントリーの際にOB訪問・OG訪問をしたかどうか問われる場合も。

 

もちろん、OB訪問・OG訪問をしなくても選考を通過・合格することは可能です。しかしOB訪問・OG訪問をした人としていない人では、した人の方が意欲な姿勢を評価されることは間違いないでしょう。

 

就職先とのミスマッチを防げる

OB訪問・OG訪問を通じて企業への理解度を深めることは、就職の失敗を防ぐことにもつながります。「いざ入社してみたら想像していた仕事と違う」という就職後のミスマッチは、当然ながら一定数存在します。

 

だからこそ、関係者からの一次情報に当たることはとても重要です。就活と就職を経験したOB・OGからリアルな話を聞いたうえで入社後の自分の姿を具体的に思い描き、本当に自身の希望や適性とマッチする仕事かどうかを冷静に判断してみてください。

 

OB訪問・OG訪問の手順とやり方

本章では、OB訪問・OG訪問先の企業の探し方から当日の流れまで詳しく解説します。OB訪問・OG訪問を進めていく具体的なステップは、次の通りです。

▼ステップ1

OB訪問・OG訪問する企業を探す

 

▼ステップ2

OB訪問・OG訪問を依頼する(アポイント)

 

▼ステップ3

OB訪問・OG訪問に向けて準備をする

 

▼ステップ4

OB訪問・OG訪問当日に臨む

 

▼ステップ5

聞いた情報はその日のうちに整理する

それぞれのステップのやり方とポイントをお伝えしますので、参考にしながらOB訪問・OG訪問の準備を進めてみてください。

 

ステップ1: OB訪問・OG訪問先の企業を探す

まずは、OB訪問・OG訪問先の企業の探し方です。OB訪問・OG訪問先を探す際は、基本的に大学の就職課(キャリアセンター)を利用します。卒業生のデータを参考に志望先の企業に勤めているOB・OGを探し、メールや電話で依頼を行なうのが最も一般的な探し方です。

 

それだけでなく、家族・サークル・アルバイト先・友人などあらゆる人脈を活用してOB訪問・OG訪問をさせてくれるOB・OGを探して紹介してもらうという手段もあります。最近では、OB訪問・OG訪問をサポートするサービスもあるのでチェックしてみてください。

 

ステップ2: OB訪問・OG訪問を依頼する(アポイント)

OB訪問・OG訪問の依頼は、メールで行なうことが一般的です。依頼メールを出す際は、タイトルで要件を伝えてメールを開いてもらうことが重要になります。

 

「【OB訪問・OG訪問のご依頼】大学名/氏名」のように、ひと目でメールの要件が分かるように工夫しましょう。メールの本文では、まずどこで連絡先を知ったのかを明確に伝えてください。

 

依頼メールを出す前には、ビジネルメールの基本マナーを勉強してOB・OGに失礼がないように注意しましょう。ビジネスメールは社会人になった後も活用するので、これを機に練習もかねてきちんと学んでおくのがおススメです。

 

ステップ3:OB訪問・OG訪問に向けて準備をする

OB訪問・OG訪問を最大限に活かすには、事前の準備がとても大切です。準備を怠るとOB・OGを前に緊張して焦ってしまい、思うように話を聞くことができません。急がしい中時間を割いてOB訪問・OG訪問に応じてくれるOB・OGのためにも、限られた時間を有効的に使うべきです。

 

OB訪問・OG訪問に臨む際は、余裕を持ってコミュニケーションが取れるよう当日までに準備を整えておきましょう。「企業の基本情報調べること」「質問事項をまとめること」は必須です。

 

聞きたい内容をまとめたら、当日までにOB・OGにメールで共有するのがベスト。事前に聞きたい内容を共有しておけば、OB・OGも必要な情報を用意してきてくれるのでスムーズに質疑応答が進みます。また、当日までに基本のビジネスマナーについてもチェックしておくべきです。学生としてではなく、社会人として接する意識を持って取り組みましょう。

 

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ステップ4:OB訪問・OG訪問に臨む

OB訪問・OG訪問は、企業内か飲食店で行なわれます。当然のことながら、当日の遅刻は厳禁です。集合場所には、10分前に着くようにしましょう。

 

待ち合わせが初めて行く場所で迷う可能性がある場合は、事前に道順を確認しておきます。電車の遅延や事故など不測の事態に備えて、当日つながる連絡先を事前に交換しておいてください。

 

企業内で行なわれる際は、スーツ着用が必須になります。社外のカフェなどで会う場合や私服で良いと言われた場合は、オフィスカジュアルの服を選びましょう。ラフすぎる私服はNGです。

 

また、OB訪問・OG訪問では相手からのパワハラやセクハラといった悪質なケースもあるので、2人きりになる場所で会うべきではありません。特にOB訪問・OG訪問の場所が社外の場合は、カラオケや居酒屋といった場所は避け、人目のある場所で行なうようにしてください。アルコール類を勧められても飲まないようにしましょう。

 

ステップ5: 聞いた情報はその日のうちに整理する

OB訪問・OG訪問で聞いた情報は、必ずその日のうちに整理しておきましょう。会話中にメモしたことは、ノートかメモアプリに整理して後から見返せるように保存しておいてください。その企業の選考が始まる際に見返すと、エントリーシートづくりや面接対策に役立つはずです。また、OB訪問・OG訪問後は当日中に応じてくれたOB・OGに対するお礼のメールも忘れずに送ってください。

 

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OB訪問・OG訪問で聞いておくべき質問リスト

OB訪問・OG訪問で何を聞くべきか悩んでいる人は、下記の項目を参考に質問を考えてみてください。

 

  • どんな就活をしてきたのか
  • 仕事内容について
  • 働き方(ワークライフバランス)について
  • 企業の実情について
  • 社内の雰囲気について
  • 福利厚生について
  • 先輩自身の経験について
  • キャリアについて

 

OB訪問・OG訪問で聞いた情報は、面接で志望動機や入社後の目標を伝える際に必ず役立つはずです。

 

現役社員から聞いた話を反映した志望動機や目標は具体性が高まり、OB訪問・OG訪問をしていない人と差別化ができます。必要な情報を漏らさずに聞けるよう、具体的な質問リストを作成しておきましょう。

 

また複数の企業でOB訪問・OG訪問を実施すると、会社ごとの特徴や条件を比較することもできます。OB訪問・OG訪問後は情報をしっかりまとめて、最大限に有効活用していきましょう。

 

OB訪問・OG訪問でよくあるQ&A

Q.  OB訪問・OG訪問に手土産は必要?

 A.  手土産は必要ありません。

賄賂としてみなされる可能性があるので持っていくのはNGです。

 

Q.  OB訪問・OG訪問の場所が飲食店の場合は何を頼めばいいの?

 A.  OB・OGと同じものを頼むのが無難です。

もしくは、先輩が頼んだものよりも高くないものを選ぶと良いでしょう。

 

Q.  飲食店のお茶代や食事代をOB・OGが出してくれた時の正しい対応は?

 A.  先輩が支払ってくれる場合は、ご馳走になっても大丈夫です。

OB訪問・OG訪問の飲食代はOB・OGが出してくれることが多いですが、最初から支払ってもらう前提でいるのではなく自分で払う姿勢でいましょう。ご馳走になった場合は、きちんと誠意を持って感謝の意を伝えてください。

 

まとめ

OB訪問・OG訪問で得る情報は、就職の方向性を見極める際はもちろん、エントリーシートづくりや面接の役にも立つ貴重なものです。OB・OGのリアルな就活や社会人事情を知ることで就職における不安は期待に変わり、志望企業に対する理解度と信頼度が高まれば、就活に一層意欲的に取り組めるようになります。

 

また、OB訪問・OG訪問は就活対策だけを目的とするものではありません。入社後に活躍し、やりがいや充実感を持って働けるよう準備するための時間でもあります。実際にOB・OGから、入社後の話も深く聞き、自分の働くイメージをより明確にしてみてください。

 

これから自身の未来を委ねる会社選びだからこそ、妥協をせずにしっかりと時間をかけて自己分析や企業研究しておきましょう。OB訪問・OG訪問をするかしないか悩んでいる人がいたら、ぜひ取り組むことをおすすめします。

 

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