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【就活】面接練習は何をする?オススメの練習法7選

就職・転職活動を行う際、誰もが経験するであろう面接選考。ほとんどの会社が面接選考を取り入れており、面接に向けての準備や対策は欠かせないものです。

 

しかし、「練習したいけど、何から始めたら良いのか分からない」「練習しているのに上達しない」という方は多いのではないでしょうか。

 

面接に限ったことではありませんが、練習をすれば選考通過率があがるか、といわれると必ずしもそうではありません。闇雲に間違った練習をしても、結果がついてこないのは当然のことでしょう。

 

実際私も就活生の頃、質問回答は丸暗記するものだと思い込んでおり、本番で「ロボットみたいだね」と言われた際初めて自身の過ちに気が付きました。またある時は質問に対して全く的外れな回答をしてしまい、面接官に苦笑いされてしまったり,,,

 

このように、勝ち方を知らないまま努力をして失敗するという、私と同じ轍を踏まないためにも、正しい練習・対策方法を知っていただけたらと思います。

 

この記事では、練習の開始時期や方法といった面接練習に関する内容はもちろん、頻出質問や入退室など面接本番に関することも解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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なぜ練習を行う必要があるか

面接練習を行う必要はあるのか?という問いに関して。

「トークには自信あるから大丈夫!」と考える方も少なからずいると思いますが、それは間違いかもしれません。

 

面接練習とはすなわち、”準備行う”ということです。面接練習におけるマナーや言葉遣い、質問に対するする返答などの質を高めるためにはそれなりの努力が必要です。

 

「幸運は、準備と機会がめぐりあったときに起こる」紀元前1世紀に生まれた古代ローマの哲学者、セネカの言葉ですが、皆さんはこの言葉のとおり「就職活動」というフィールドで「内定」という幸運をつかもうとしているところです。しかし、その幸運を掴むためにはしっかりとした準備が必要です。

 

まずここでは、面接練習を行うメリットをいくつかご紹介いたします。

 

⑴不安が解消される

まず、面接練習のメリットとして、不安が解消されるということがあります。

面接に不安を感じてしまうのには、以下の理由が挙げられます。

  • 基本的なマナーやルールを知らない
  • どんな質問をされるか分からない
  • 上手く質問に答えられるか不安

そして

  • 上記の点を頭で理解していても、実践できるか不安

など様々ありますが、これらの不安は面接練習ですべて解消できます。

 

「習うより慣れろ」という諺があるように、知識があることと実践できることは別物です。体育会系的な発想になりますが、感覚をうまくつかみ、体に覚えさせることができれば本番で不安になることなくなり、堂々と自身をアピールできることでしょう。

 

⑵客観的に見た自分の評価を知れる

また、2人以上で行う面接練習では、”他人から見た自分”を知ることができます。

 

この「客観性」に関して。皆さんは”ダニングクルーガー効果”というものを知っていますでしょうか?これは、”能力の低い人が「実際の評価と自己評価を正しく認識できずに、誤った認識で自身を過大評価してしまう」。”という心理現象における認知バイアスの1つです。

 

とあるアメリカの大学で行われた、このダニングクルーガー効果に関する実験があります。「ユーモア」「論理的思考」「英文法」の3種目のテストを実施し、さらに自分の成績が全体のうちどの程度なのかを予想してもらいました。

 

本人の自己評価と実際の評価を照らし合わせていった結果、3種目すべてにて実際の評価が低い学生ほど自己評価が高く、実際の評価が高い学生ほど自己評価は低くなったという現象が起こったのです。

 

そして、この自己の過大評価が起こる原因の1つに”他者からのフィードバックを受け付けない”というものがあります。つまり、他者からのフィードバックを得る機会が無いと、人は自己を過大に評価してしまうのです。

 

これを面接に置き換えても、姿勢や声のトーン、回答の内容が理解しやすいかなど、うまくできていると思っていても他者からみるとそうでもない、ということはよくあります。

 

実際に私も先輩と模擬面接を行った際、「表情が硬くて怖い」という指摘をされ、その時に初めて自身の課題に気付くことができました。

 

また、本番の面接では面接官が就活生を評価します。そのため、「今回はハキハキと上手く質問にこたえられた!」と自分では思っていても、面接官がそう思わなければ選考を通過することはできません。

 

そのため、客観的に見た自分の姿を知り、改善を繰り返し行うことが面接突破への近道であると言えます。

 

いつから始めれば良い?

面接練習はいつから始めれば良いのでしょうか。結論から言うと、「早ければ早いほど良い」です。というのも、企業面接は本番の2・3日前に初めて対策をし始め、選考に通過できるようなものではありません。具体的なステップも後ほど紹介しますが、面接対策には自己分析、業界・企業研究など様々な要素が含まれます。

 

例えば、エントリーシート(ES)では志望動機や学チカといった基本的な質問を聞かれますが、面接では「あなたを動物にたとえるなら?」といった突発的な質問が飛んできます。

 

実際に私はこの質問をされ、その時は、一歩引いて組織全体を俯瞰するポジションであることが多かったことから鷹と答えることができたのですが、このようなイレギュラーな質問は事前に対策しておくことが難しく、瞬時に答えるには自分自身を十分に理解している必要があります。

 

ですが、私がたまたま鷹と答えられたように、自己分析を行っていれば即興でも上手くこたえられる場合があるので、対策は十分に行ってください。

 

以上のことからも、面接練習は自身のスケジュールや就活状況を考慮しながら、できるだけ早めに行うことが大切です。

 

どれくらい練習すれば良い?

先ほど面接練習は早く始めるのが良いと述べました。では、どれくらい面接練習をすればよいのでしょうか?

 

結論からいうと、「合計200時間」や「1日1時間以上」などといった数値的な正解はありません。なぜなら、その人の得意不得意によって必要な練習時間は変わってくるためです。

 

~時間といった数値的な目標ではなく、「頻出質問を結論ファーストで回答できるようになるまで」「常に笑顔でハキハキと話せているか」といった「状態」を基準とすることをオススメします。

 

「面接の評価ポイント」の項目で段階別に面接の評価ポイントを解説していますが、それらのポイントを満たすまで練習を行うべき、というのが質問への答えになります。

 

▼合わせて読みたい!

就活における面接の基本|採用担当者は何を見ているの?本質を理解しよう - ライトハウス就活ガイド

 

練習前の事前準備

実際に練習を始める前に、いくつか知っておきたい基礎知識をご紹介いたします。

 

よく聞かれる質問

次に、面接で実際によく聞かれる質問をご紹介いたします

 

パーソナル系

  • あなたの強み・弱みを教えてください
  • 周りからどのような人だと言われることが多いですか
  • 嫌いな人はどのようなひとですか。それはなぜですか。
  • 尊敬する人は誰ですか。それはなぜですか。
  • あなたが大事にしている価値観を教えてください。
  • 人生の転機を教えてください

  

これらのパーソナル系の質問にうまく答えるには自己分析が必要になります。以下の記事を参考に自分なりの回答を考えてみましょう。

 

▼合わせて読みたい! 

失敗しない自己分析|内定をゴールにするのは危険。目的の本質とは? - ライトハウス就活ガイド

 

志望動機系

  • 他業界ではなく、この業界を志望する理由を教えてください
  • 業界内でも当社の理由を教えてください
  • 5年、10年後のビジョンについて教えてください
  • 当社の改善点について意見をください
  • 希望の配属先や部署に行けない場合はどうしますか?
  • 具体的に取り組みたい仕事について教えてください

 

これら志望動機系の質問に答えるには、自己分析だけでなく業界・企業研究も必要になります。志望動機系の質問は簡単に言えば、自身の価値観や実現したいことを過去の経験と紐づけて述べ、それがなぜ・どのようにその会社で実現できるのかを、面接官が納得できるよう説明するプロセスです。

 

学チカ(学生時代力をいれたこと)系

  • 学生時代に力を入れて取り組んだことについて教えてください
  • なぜその活動を始めたのですか
  • その経験から学んだことを教えてください
  • 当時に戻るなら何を改善しますか

 

学チカ系はとにかく深堀が多いです。面接官は、その人が何をモチベーションにしているのかや、困難に直面した時にどのような行動を取るか、を見極め自社で活躍できるかを見極めています。なぜ?を自分で5回繰り返し、深堀に耐えられるよう対策を行いましょう。

 

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面接の流れ

次に、入室~退室までの一連の流れを紹介します。これができていないと「社会人としての基礎的な知識がない」と判断されてしまうため、

マナーや流れをきちんと理解したうえで面接練習を行いましょう。

 

【入室】

⑴ドアをノックし入室する

  ドアを3回ノックし、面接官に「どうぞ」と声をかけられたら入室します。ここで注意していただきたい点は、ドアが開いていてもノックを行うということです。

  また、ドアを閉める際はドアの方に体を向け、後ろ手で閉めないように気を付けましょう。

 

⑵面接官にお辞儀をする

  入室後、面接官の方を向き「よろしくお願いします」と挨拶をしてからお辞儀をします。また、挨拶をした後は椅子の横に立ち、もう一度同じように挨拶とお辞儀を行います。

 

⑶椅子に座る

  挨拶の後、面接官に「お座りください」などと言われてから着席します。着席する際も、浅くお辞儀をしてから椅子に座りましょう。カバンは椅子の横に置いておくのがベストです。

 

【退室】

⑴面接終了後にお礼のあいさつをする。

 面接終了後、「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお辞儀をしましょう。椅子をたってからも、お礼の言葉を述べると面接官に良い印象を与えることができます。

 

⑵退室する

 面接官へのお礼がすんだあとはドアへ向かい、もう一度ドアの前で面接官の方を向き「失礼いたします」と言ってお辞儀をします。入室時と同様、ドアの開閉は後ろ手を使わず静かに行うのがマナーです。

 

以上、面接の入退室の一連の流れを解説していきましたが、これらのマナー・作法は面接官に与える第一印象に大きくかかわってきます。普段の練習から表情・声・身だしなみを意識し、繰り返し練習を行うようにしましょう。

  

面接の評価ポイント

面接で評価されるポイントは会社や業界によっても異なってくるため一概には言えませんが、共通しているポイントはいくつか存在します。まずは、基礎的な評価のポイントをきちんと理解し、それらを意識しながら面接練習に取り組むようにしましょう。

 

①第一印象・マナー

第一印象やマナーは面接においてまず初めにチェックされる重要な評価項目です。第一印象やマナーを評価する要素は、以下のようなものがあります。

 

  • 待機室での振る舞い、廊下ですれ違う社員に挨拶ができているか
  • スーツの着方、頭髪などに清潔感があるか 
  • 言葉遣い                             
  • 面接官の目を見てハキハキと話せているか

 

ここで、第一印象やコミュニケーションに関して、有名な2つの心理的効果について紹介いたします。

 

⑴メラビアンの法則   

人の印象を決める際に参考となる要素は3つあり、それぞれ視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合を占めるとされているもの。

 

つまり、人は会った瞬間の見た目(視覚情報)や話し方(聴覚情報)で第一印象を形成する傾向がある。(デザイン名刺ネット:第一印象を決める3つの要素とは? より)

 

⑵非言語コミュニケーション

人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあってもいるが、「目は口ほどにものをいう」といった諺にも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を担っていることがある(高橋正臣 ほか 『人間関係の心理と臨床』北大路書房、1995年。より)

 

これらのことから、コミュニケーションにおいては話す内容だけでなく、話し方や視線、声の大きさといった要素が印象を左右すると言えます。ボソボソと話したり視線があちこちに行ってしまわないことを練習でも意識するようにしましょう。

 

②志望動機・熱意

志望動機・熱意は重要な評価項目の1つです。会社や仕事への熱意は高ければ高いほど高評価であり、様々な質問から志望度や熱意を判断されています。

 

仕事や業界への熱意があっても、それが他の会社でも言えることであればあまり評価はされません。なぜその業界で、その中でもなぜその会社で、どんな仕事をしたくてそれはなぜか、というところまで深堀されても上手く答えられる必要があります。

 

また、入社後のミスマッチは企業側・社員側両方にとって避けたいことです。就活生は自分自身のためにも、志望動機を取り繕うのではなく、本当に入りたいと思える会社ややりたい仕事は何かというのを自問自答し続けましょう。

 

志望動機や熱意を評価される要素は以下のようなものがあります。

  • 徹底した企業研究を行っているか
  • 入社後のビジョンが明確か
  • なぜ入社したいのか納得できる理由を話せる
  • OB訪問を行ったか

 

志望度や熱意は様々な質問から判断されますが、OB訪問を行ったかどうかでも判断されます。OB訪問とは、志望企業で働いている社員の方と面談を行うといったものですが、アポイントを取るところから面談後の挨拶まで、手間や時間を要するものです。めんどうくさいと思う方もいるかもしれませんが、「どれだけその会社に時間を割いたか」は志望度を測る1つの指標でもありますので、積極的にOB訪問を行いましょう。

 

③能力

第一印象が良く志望度が高くても、企業側はそれだけでは採用できません。

企業側はファンではなく「利益をもたらしてくれる人材」を採用する必要があるため、面接を通して就活生の能力や仕事への適性を見極めています。

では、面接で見られている能力にはどのようなものがあるでしょうか?いくつか例を紹介します。

 

⑴論理的思考力

筋道を立てて結論を導き出す論理的思考力は業界・業種問わず必要な能力とされていますが、この能力の有無は以下のように判断されています。

  • オープンクエスチョン

→「これについてどうおもうか?」など抽象的な質問に対して、主張+根拠の形で回答できているか。イレギュラー系の質問も同様ですが、ある問いに対して普段から「主張+根拠」の形で物事を考えられているか、という思考の癖を見極めています。

   

  • 深堀りに答えられるか      

→深堀の質問ではその人の思考の深さを見極めています。

 

【面接官】弊社を志望した理由を教えてください

【就活生】御社の実力主義な環境を魅力に感じたためです

 

【面接官】なぜ実力主義を魅力に感じるのですか? 

【就活生】成果を出した分、それに見合った対価が得られることは年功序列にはない魅力ですし、逆に成果を出せていないときは自身の実力不足に気付き努力のモチベーションになるためです。

                       

【面接官】なぜそう思うようになったのですか?  

⇒就活生】高校時代のサッカー部で、1年生の時に全国大会のメンバーに入ったこと。また逆に、一時期1年生にポジションを奪われたことがありましたが、これらは私を大きく成長させた経験であったため、正当な評価は自分自身にとって大切なことであると考えるようになりました。

 

⑵コミュニケーション能力

社会人におけるコミュニケーション能力の定義とは、誰とでもすぐに仲良くなれるとか、テンポよく会話をすすめられるといったことではありません。正しくは、「円滑に相手と意思疎通を行う能力」です。

 

具体的な例は次の通りです。

  • 相手の言うことを正しく理解する力
  • 伝えたいことをわかりやすく表現する力
  • 相手に交渉し、説得・納得させられる力
  • 場の空気や会話のすれ違いに気付き、解決する力

 

⑶問題解決能力・行動力・人間力

これらに共通することは、エピソードの内容から判断するものであるということです。例えば問題解決能力に関して、この能力は学生時代の取り組みのなかでどのように困難を乗り越えたか、という話の内容からしか判断できません。

 

ですので、これらの能力をアピールするためには、あらかじめエピソードの内容を考え磨き上げておく必要があります。

 

以上、面接で見られる能力の例を紹介しましたが、この3つ以外にもまだまだ能力の評価項目は存在します。圧をかけた面接でストレス耐性をみたり、ケース面接という高い論理的思考力が求められる形式もあります。

 

会社・業界によって形式が異なる場合もありますので、過去の選考体験記などで事前に確認したうえで対策を行いましょう。

 

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④企業の求める人物像に合っているか

企業との相性、仕事への適性は重要な評価ポイントの内の1つです。企業との相性を判断するためのポイントを紹介します。

 

  • 理念
  • 人間関係(アットホームなのかお互い干渉しないのか)
  • 社員との相性
  • 評価制度(実力主義か年功序列か)
  • 価値観(仕事に対する考え方など)

 

これらのポイントに就活生側が共感できているかが評価基準になっています。志望動機の中に織り交ぜて共感できていることをアピールするのがオススメです。

 

次に仕事への適性に関してですが、営業職と食品の研究職を例に解説します。営業職に必要なスキルとして、あらゆる立場の人と良好な関係を築く能力、交渉するのが得意、など様々ですが、これは研究職にも共通しているかというとそうではありません。

 

職種や業務内容によって、特に重要だとされる能力やスキルは変わってきます。そのため、志望職種や仕事内容から必要なスキルを逆算し、自身に適性があることをエピソードの中で伝えることが有効的であると言えます。

 

エンライトハウスは会員数5000万人の日本最大級口コミサイト

企業との相性を見極めるうえでぜひ活用していただきたいのが、「エンライトハウス」という口コミサイトです。

 

エンライトハウスには2000万件以上の社員・元社員による口コミが掲載されており、会社の強みを可視化したグラフや女性視点での会社評価などユニークな機能が利用できるのが特徴です。

 

このエンライトハウスで会社の社風や経営者の評価、業務内容について深く知ることで、本当に自分に合った会社かを見極めていただきたいと思います。

 

オススメの練習方

ここまで面接練習の必要性や事前準備について解説してきましたが、ここからは実際に「どうやって、どこで練習すればよいのか」ということについて解説していきたいと思います。

 

1人で行う場合

「面接練習は2人以上でないとできない」そう思う方は多いと思いますが、スマートフォンやテクノロジーが発展している今、1人で面接練習を行うことは当たり前になりつつあることをご存じでしょうか?

 

正直、いきなりキャリアセンターのお姉さんや先輩に見てもらうの、恥ずかしかくて緊張、ハードル高いですよね。まずは自分である程度基礎を固めてから模擬面接に臨みたいと、当時就活始めたての私もそう思っていました。

 

そこで、まずはアプリや動画サイトを活用した1人でできる練習方法をいくつか紹介させていただければと思いますので、ぜひ実践してみてください。

 

⑴面接対策アプリ

まず一つ目の方法は、面接練習アプリを活用するというものです。ここでは面接練習アプリと効果的な利用方法について解説します。

 

①KnockKnock ②面接対策

 

スマートフォンで練習したい方は、これらの2つのアプリをおススメします。これらは、AIがランダムに質問を投げかけてくれる模擬面接アプリであり、カメラを使用すれば自身の様子を録画し振り返ることができます。

 

カメラで録画+模擬面接の質問動画(Youtube)といったように機能が集約されたアプリですので、1人で練習する分にはこれで十分と言えるでしょう。

 

⑵ひたすらつぶやく

次に、1人でひたすらつぶやくというものです。学校帰りやお風呂など、アプリが使えない状況にあるときはこの方法が有効的です。発声練習は内容を記憶に定着させる効果があり、スムーズに話せるようになるためには欠かせない練習です。

 

ここで注意してほしいのは、つぶやくという練習は内容を覚えるだけでなく、話し方や表現の方法を意識し、改善を行っていく練習でもあります。そのため、無心でつぶやくのではなく常に頭で考えながら行うようにしましょう。

 

2人以上で行う場合

1人でも練習できるとはいえ、本番までには2人以上で模擬面接を行うことをオススメします。

 

【なぜ面接練習を行う必要があるか】の部分で紹介したダニングクルーガー効果を思い出してください。人間は自身を誤って評価してしまう生き物であり、本番でその誤りに気付くことにならないためにも、客観的な評価を得る必要があります。

 

そこで、2人以上で行う面接練習方法をいくつかご紹介いたします。

 

⑴友人や家族の協力を得る

まず初めに、家族や友人など身近な人の協力を得て行うというものです。お願いもしやすく比較的ハードルが低いため、まだキャリアセンターはちょっと,,,という方にはオススメです。就活生同士で役割を交代しながら行えば、面接官の視点も経験できるため新たな発見が得られるかもしれません。

 

しかし、一つ注意していただきたいのが、親しいがゆえに緊張感がなくなってしまうということです。

 

面接の大きな壁の1つに、その場の”緊張感”があり、それを経験せずに本番を迎えてしまうと悲惨な結果になりかねません。ですので、緊張感を作り出して行う、もしくは本番までに後ほど紹介するキャリアセンターやエージェントを活用した練習を行うようにしてください。

 

⑵OB訪問アプリ

次に、OB訪問アプリで社会人の方と模擬面接を行う、というものです。

 

①Matcher ②ビズリーチ・キャンパス 

 

この2つはOB訪問の代表的なアプリであり、私が就活生の時に最も役に立ったと感じているアプリです。

 

これは主に企業で働いている社会人と就活生のマッチングプラットフォームであり、企業名や職種などで検索をけると、条件に合った社会人の一覧が出てきて面談を申し込むことができます。

 

社会人側はプラン(面談内容)をあらかじめ指定している場合が多く、「模擬面接手伝います」というプランに申し込めば、緊張感のある面接から的確なフィードバックを得られることができます。

 

私は志望企業の社員の方の面談に申し込み、志望動機や入社後のビジョンについてフィードバックをいただくことで内容のブラッシュアップを行っていました。皆さんもぜひ活用してみてください!

 

⑶ハローワークのセミナー

次に、ハローワークを活用するというものです。皆さん、ハローワークといえば求人紹介のイメージが強いのではないでしょうか?実は、ハローワークでは求人紹介以外にも書類添削や面接練習といった就活支援サービスを受けることができるのです。

 

ハローワークの面接練習では、就活・転職支援のプロから入退室のマナーや第一印象アップの振る舞いといったの面接ノウハウを学ぶことができます。

利用登録が必要なことや参加回数に制限があるなど、参加資格を一度確認したうえで活用してみてください。

 

⑷エージェントのサービス

続いては、就活エージェントのサービスを活用するというものです。就活エージェントとは、求職者に選任のエージェントが就きプロの視点から就職活動に関する包括的なサポートを提供してくれるサービスであり、個別カウンセリングでアドバイスをもらえるほか、求人紹介や書類添削、面接対策といった手厚いサポートを受けることができます。

 

就活エージェントで面接練習を行う最大のメリットは、”特定の企業を想定した面接練習が行える”ということです。プロのエージェントの方たちは就活・転職支援を専門としており、業界・企業に関して深く精通していることが大きな特徴となっています。そのため、志望動機や入社後のビジョンといった企業に関する知識が前提となる内容に対しても適切なフィードバックをしてもらうことができます。

 

しかし、そんな就活エージェントですが、彼らは就活生を契約企業にマッチングさせる(入社させる)ことで利益を得ているため、ときに望んでいない企業を勧められる場合があることを知っておく必要があります。

 

⑸大学のキャリアセンター・就活課

最後に、大学のキャリアセンター・就活課を活用するというものです。OB訪問や就活エージェントと違ってアウェイ感がないため心理的ハードルが低く、かなりオススメの方法であると筆者は考えています。

 

大学のキャリアセンター・就活課の職員はキャリアコンサルタントやカウンセラーである場合が多く、面接対策以外にも企業研究の方法から書類添削など包括的な支援を受けることができます。彼らもまた業界・企業に深く精通しており、特定企業を想定した面接練習を行うことが可能です。

 

私も当時キャリアセンターを活用していました。とても厳しい女性職員の方でよくダメ出しをされていましたが、その分たまに褒めてもらった時の喜びは大きく、飴とムチのバランスが最高でした。基本的に職員の方は複数人いるため、相性が良いと思える方と繰り返し練習を行うこともできれば、幅広くいろいろな方に見てもらうことも可能です。

 

間違った練習をしない

本番への緊張や不安を和らげる面接練習ですが、間違った方法で進めてしまうと、返って本番で失敗してしまうことになりかねません。

 

ここからは、やってはいけないNGな練習をいくつか解説します。

 

⑴丸暗記

まず一つ目は、丸暗記をしてしまうことです。

 

一言一句丸暗記をしてしまうと、「暗唱している」ことが伝わり誠意や熱意がないと捉えられてしまいかねません。また、突発的な質問に対しても暗記した内容で答えようとして、的外れな回答になってしまう、棒読みになる、内容を忘れてしまいフリーズしてしまうといったケースがあります。

 

こういった事態を避けるためにも、ただ丸暗記しようと反復練習をおこなうのではなく、”回答の要点を掴みあとは自分の言葉で喋る”ことを意識して練習をおこなっていただきたいです。

 

面接練習は、覚えてきた内容を上手く話せるかどうかも大事ですが、考えてきた内容・要点の”確認”を行うという側面もあります。考えてきた志望動機を述べ、深堀りされて答えられなかった部分、上手く伝わらなかった部分をチェックし、持ち帰った課題点の改善を行う。そのようなイメージです。

 

⑵緊張感のない模擬面接

二つ目のNG練習は、緊張感のない模擬面接を行うことです。

 

友人や家族など親しい間柄の人と練習を行う際に起こりやすいケースです。本番の面接では人事はもちろん、役員や社長クラスの人物がでてきたり、1対4と複数人の前で面接を行うことも珍しくなく、緊張のあまり泣いてしまう人や頭が真っ白になる人も多いです。そのような場において、緊張感のない面接練習だけを行ってきた人が100%のパフォーマンスを発揮することはかなり難しいことだと言えます。

 

本番で失敗しないためにも、親しい人とだけはなく、必ず1度は就活エージェントやキャリアセンターを活用して、緊張感のある状態で模擬面接を行うようにしましょう。

 

NGな回答・GOOD回答

ここまで、面接練習のあれこれを解説してきましたが、実際に面接で評価される「良い回答」とはどのようなものなのでしょうか?

「面接における良い回答」について、いくつかの例を元に回答ポイントを解説します。

 

あなたの長所はなんですか?

GOOD回答:

私の強み⑴はチームをまとめ、目標に向かってチームを引っ張る力です。私の所属していたテニスサークルで、⑵リーダーを経験してみたいという思いから挑戦した部長の役割で身につきました。新しい代になってから初めての夏の大会に向けて練習を開始した時、36名のメンバーがなかなか活動に参加せず試合本番まであと2か月となってしまいました。

 

私は他の幹部や同期に声をかけ、大会では結果はどうあれ全員が出場し、全力をだしきれるようにしたいという思いを伝え、練習会場や道具を管理する係、練習以外の食事会などを企画する係、1年生に指導を行う係など、⑴役割を分担して効率的にチームを活性化させるための工夫を行いました。

 

後輩には個別に声をかけ、「褒める」ということを意識しモチベーションを高められるよう励ましたところ、全員が練習に参加するなど参加率を大幅にアップさせることに成功し、大会でもメンバーから「やりきった」「楽しかった」という声を聞くことができました。この推進力を御社の総合職として発揮していきたいと考えております。

 

Goodポイント:

  1. 総合職に求められる、組織をまとめ目標に向かって推進する力をアピールできています。また半日や一週間という短期間ではなく、継続して取り組んだ事例を説明できている点もGOODです。
  2. 「どう思い取り組んだのか」を説明できており、積極的な姿勢をアピールできている。

 

ストレスの解消法はどんなことですか?

GOOD回答:

私なりのストレス解消法はいくつかありますが、そのうちの一つがまず⑴運動をすることです。サッカーを続けてきたこともあり、作業や勉強中に集中力が切れてきたときは、近くの公園で無我夢中でボールを蹴ります。⑵私は読書が好きなどインドアなイメージがあると言われますが、高校時代はサッカー部で毎日練習に励み全国大会にも出場しました。とにかくボールを蹴ることが楽しくて、気付いたら1時間経っていることもありますが、終わった時には爽快な気分になります。

 

二つ目が、⑴ピアノを弾くことです。もともと音楽を聞くのが好きだったのですが、⑶「演奏する側になってみたい」という気持ち強くなり大学生になってからピアノを始めました。最近上達してきて1つの曲を演奏できるようになってきたのですが、ストレスを感じたときに好きな曲をピアノで弾くと、気分が変わってスッキリします。

 

GOODポイント:

  1. 解消法を2つ、具体的に説明できており、「本当に好きで実際にしていることなんだな」と感じてもらうことができます。
  2. インドア・アウトドア両方の多趣味な部分をアピールできています。
  3. 好奇心が強く、チャレンジ精神があることをアピールできています。

 

緊張しない方法

面接練習を重ねても、やはり本番では緊張してしまうものです。私も志望度の高い企業の最終面接で緊張してしまい、大事な場面で実力を発揮できなかった苦い経験があります。この「緊張」は、不安や失敗の恐れからくる人間の自然な反応であり、脳が正常に機能している証拠でもあると同時に、努力によって改善・克服できるものでもあります。

 

ここでは、私が実践していた「緊張しなくなる方法」をいくつかご紹介いたしますので、「面接でどうしても緊張してしまう,,,」という方はぜひ実践してみてください。

 

⑴とにかく場数をこなす

まず一つ目は、場数をこなすことで緊張になれるという方法です。これはまさに緊張を克服する正攻法であると言えます。場数をこなすことが緊張の克服につながるのには、2つのロジックがあります。

 

  1. 面接をこなすことで、基本的マナーや頻出質問への対応の質が高まり、面接に対する不安や心配がなくなる。
  2. 社会人や重役の人と会話すること、企業面接の本番であるというプレッシャーのある状況に慣れる。

 

主にこの2つの理由で面接で感じる緊張は克服されるといえます。実際に私もMatcherというアプリを使い、多くの社会人の方と話すことで一回り年齢が上の人と話すやコツや慣れを得ることができました。皆さんも、キャリアセンターやアプリを活用し、緊張感のある場に慣れるよう頑張ってください!

 

まとめ

自分の人生を左右する場である面接において、緊張してしまうのは当たり前だと思います。しかし、緊張や不安は面接練習という名の準備によって克服することもできます。

 

私は就活当初、面接が怖くて不安で仕方がありませんでしたが、9か月後くらいには面接=自分のことをひたすら語れる「自己満足の場」と感じられるほど成長することができました。

 

最初の一歩を踏み出すのがなかなか難しいことではあると思います。自分を無理やり奮い立たせる必要はなく、この記事でもご紹介した一人でできる練習から始めて、徐々に慣れていくという方法もあります。自分に合った方法・ペースで練習を行い、後悔のない就職活動を行いましょう。

 

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