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ガクチカと自己PRの違いとは?被ってもOK?両方の書き方を解説!

就活でよく聞かれるけれど、イマイチ違いがわからない『ガクチカ』と『自己PR』。違いがわからないまま、なんとなく作っていませんか?

 

実際、ガクチカと自己PRを似た内容で提出している就活生は多いようです。しかし、ちょっと待ってください。似た回答でいいのであれば、企業はわざわざ質問を分けたりしませんよね。

 

ガクチカと自己PRでは、採用担当者の注目ポイントが異なります。それぞれの違いをしっかり理解し、質問意図に合った答えをすることが選考突破のカギ。

 

そこでこの記事では、ガクチカと自己PRの違いから面接官がチェックしているポイント、それぞれの書き方まで詳しく解説。「ネタが1個しかないんだけど、どうしよう…?」そんなギモンにもお答えします。

 

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ガクチカと自己PRの違いとは?

ガクチカと自己PRは、どちらも就活でよく聞かれる質問です。「そもそもガクチカと自己PRって、どう違うの?」と思っている方もいるかもしれません。まずはその違いをご説明しましょう。

【ガクチカ】

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略。学業やサークル、アルバイトなど、学生時代に頑張って取り組んだことを書く。「学生時代に熱中して取り組んだこと」「今までで最も打ち込んだこと」などと聞かれる場合も。

【自己PR】

自己PRは、自分の長所や魅力をアピールし「自分を採用することで得られる企業のメリット」を伝えるためのもの。自分を企業に売り込む宣伝材料とも言われる。

 

▼合わせて読みたい!

ガクチカとは?特別な経験がなくても突破できる方法を解説 - ライトハウス就活ガイド

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ガクチカと自己PR、企業が見ているポイントとは?

ガクチカと自己PR、「同じような文章になってしまう」「内容が被ったらダメなの?」と悩んでいる就活生も多いでしょう。

 

企業は採用活動を通して「会社で活躍できる人」を探しています。ガクチカと自己PRは、どちらも「将来活躍する見込みがあるか?」を判断するための質問です。

 

しかし企業がわざわざ質問を分けているということは、知りたいポイントが異なるということ。ガクチカと自己PRそれぞれでしっかりアピールするには、その違いをきちんと押さえることが重要です。

 

ではガクチカと自己PRで、企業が見ているポイントとは何でしょうか?それぞれご説明しましょう。

 

ガクチカで見ているのは「物事への取り組み方」

ガクチカを通して企業が見ているのは、「物事への取り組み方」「仕事への姿勢」です。

 

仕事をするうえで、困難や失敗はつきもの。しかし困難を前にすぐ諦めたり、失敗からいつまでも立ち上がれなかったりするようでは、人も企業も成長できません。企業が求めているのは、どんなピンチでもモチベーションを高く保ち、課題解決に立ち向かえる人物です。

 

そこで企業はガクチカを通し、学生が課題にどう向き合い、どう行動したかを見ます。そしてそこから「今後成長する可能性があるかどうか」を判断するのです。

 

ガクチカを書く際、大会で優勝したなど「成果」を強調する学生は多いですが、実は企業が注目しているのは成果に至るまでの「過程」。あなたがどんな困難に直面し、どう乗り越えたか?そこを丁寧に掘り下げましょう。

 

自己PRで見ているのは「人柄と強み」

自己PRを通して企業が見ているのは、あなたの「人柄と強み」。具体的には「人柄や考え方が社風にマッチしているか?」「自社で活躍できそうな強みはあるか?」という点です。

 

企業が求めているのは、将来会社に貢献してくれる人物です。そのため「仕事で活かせる強みを持っているか」が重要なポイント。同時に企業は「人となりが社風に合っているか」も重視しています。たとえどんなに優秀な人材でも、会社に馴染めないと活躍するのは難しいと考えているからです。

 

自己PRでは、自分の性格や強みをわかりやすく明確にアピールすることが大切です。

 

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効果的な「ガクチカ」の書き方

以上のポイントを踏まえて、ガクチカと自己PRを書いてみましょう。

 

ガクチカと自己PRでは、それぞれ伝わりやすい構成があります。以下の例文を参考に、まずは型どおりに書いてみましょう。

 

ガクチカでは、ただ経験を語るのではなく、自分の成長ストーリーを意識することがポイント。「経験の中で直面した困難や課題」「それをどう乗り越えたのか」を具体的に伝えましょう。エピソードを盛り込むときは「一番課題と向き合い、成長できた経験」という視点で探すと見つけやすいですよ。

 

①学生時代に取り組んだことを簡潔に

ガクチカも自己PRも、重要なのは最初に結論を述べること。そうすることで何について語るのかわかりやすくなり、話の流れが理解しやすくなります。

 

ガクチカでは「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」など、学生時代に力を入れたことを簡潔に述べましょう。取り組んだきっかけや背景を述べると、よりストーリーに厚みが出ます。

 

②掲げた目標や直面した課題

次に、経験の中で掲げた目標や直面した課題を述べます。

 

ガクチカでエピソードを盛り込む際、「インパクトがない」と悩む就活生は多くいます。しかし選考で見られているのは、エピソードそのものではなく「どのように課題解決をしたか」「どう成長したか」という点。インパクトの大きさは気にしなくても大丈夫です。

 

③目標や課題に対し、どう行動したか

掲げた目標や直面した課題に対し、自分はどう考え、どう行動したのかを述べます。

 

ここは採用担当者に対し、あなたの仕事への向き合い方をイメージしてもらう重要な部分です。自分が困難に直面したときの考え方や課題に対する姿勢を上手に伝えられれば、今後も成長し続ける人材であることをアピールできるでしょう。丁寧に掘り下げて、できるだけ具体的に伝えましょう。

 

④最終的な結果と学び

最後に、行動の結果どのような成果を得たのか述べます。

 

「イベントが成功した」といった主観的なものでも構いませんが、「大会で賞をもらった」など第三者からの評価があると、ぐっと説得力が増します。「テストで〇〇点アップした」など具体的な数字を入れるのも効果的です。「この経験から〇〇という学びを得た」「〇〇力が身についた」など経験から得たものを述べると、さらに好印象ですよ。

 

▼合わせて読みたい!

ガクチカの作り方のコツ|この型で考えると、うまくいく【例文付き】 - ライトハウス就活ガイド

 

効果的な「自己PR」の書き方

次に、効果的な自己PRを書くための型をご紹介します。

自己PRで大切なことは「自分の人柄と強み」を伝えること。強みを発揮したエピソードを具体的に述べ、強みを活かして会社にどう貢献するかをはっきり伝えることがポイントです。

 

①自分の強みを簡潔に

自己PRを書くときもガクチカと同様、「私の強みは継続力です」など結論を最初に述べます。「中学時代からサッカーの練習を続けてきて…」など過程から入ると、いつ結論が出るかわからずアピールポイントが伝わりにくくなってしまいます。

 

また「私はチャレンジ精神旺盛で向上心もあり…」などとアピールポイントをいくつも並べるのも避けましょう。話が複雑になって、趣旨がわかりにくくなってしまいます。アピールポイントは志望企業に合わせて1つに絞るのがおすすめです。

 

②強みを発揮した具体的なエピソード

自分の強みを述べるとき、なんとなく「継続力がある」とだけ述べても説得力に欠けてしまいます。必ず根拠となるエピソードをセットにして伝えましょう。

 

大切なのは、できるだけ具体的に書くこと。いつ・どこで・どんなことがあったのか?その時にどう感じ、どう行動したのか?情景がリアルに頭に浮かぶように、細かく書くことがポイントです。

 

エピソードは自分らしさが最も出る箇所。他の学生と差別化するチャンスでもあります。しかしガクチカと同様、「全国大会で優勝した」といった特別なエピソードは必要ありません。重要なのは採用担当者に「あなたの人となり」を伝えること。経験の中で感じたことや学んだことなどを丁寧に肉付けしていくことでオリジナリティが出て、採用担当者にあなたの人柄が伝わるでしょう。

 

③努力の過程や経験から学んだこと

ガクチカの項目でも述べましたが、自己PRでも結果より「過程」が大切です。

 

採用担当者が知りたいのは、あなたの人柄や強み。しかし「練習を続けて記録が伸びた」と結果だけ述べても、なかなか人柄までは伝わりません。結果に至る努力の過程や経験から学んだことなど、あなたの性格や価値観が伝わるように一連のプロセスを深く掘り下げて伝えましょう。

 

④会社にどう貢献するか

企業が採用活動を通して探しているのは「会社に貢献できる人物」。そこで最後に、自分の強みを活かして会社でどう活躍するのかをはっきりアピールしましょう。

 

ポイントは「頑張ります」と熱意だけ伝えるのではなく、「自分を採用すると、御社にこんなメリットがある」とわかりやすく伝えること。「強みのコミュニケーション力で、顧客の新規開拓をする」など、どういう形で会社に貢献するのか、採用担当者にしっかりイメージしてもらうことが大切です。

 

▼合わせて読みたい!

【例文付き】就活で必須の自己PRはどう作る?まずは型通りに作ってみよう! - ライトハウス就活ガイド

 

ネタが1つしかない…そんなときは?

ガクチカも自己PRも、自分をアピールするチャンス。それぞれ別のエピソードにするのが理想的です。

 

たとえばガクチカでは学業の話、自己PRではサークルの話など異なるエピソードを語った方が、さまざまな面から自分をアピールできます。また同じエピソードだと、採用担当者に「経験が少ないのかな」と受け取られる恐れも。

 

とはいえ「ネタが1つしかない…」という就活生もいるでしょう。学生時代を通して1つのことに打ち込むのは素晴らしいことです。しかしせっかくのアピールチャンスを活かすためには、同じ印象にならないように伝え方を工夫することが大切です。

 

ここでは同じテーマ・同じエピソードでガクチカと自己PRを作る際のコツをご紹介します。

 

テーマが同じ場合は、アピールポイントを変える

ここでのテーマというのは「学業」「サークル」「アルバイト」などのことです。

 

同じテーマでガクチカと自己PRを書くときは、アピールポイントを変えるのが鉄則。前述の「企業が見ているポイント」を意識すれば、そんなに難しくないでしょう。同じテーマでもガクチカでは「困難を乗り越えたエピソード」、自己PRでは「強みを発揮したエピソード」を述べましょう。

 

たとえば「レストランでのアルバイト」がテーマの場合。以下のようにエピソードを変えると効果的です。

【ガクチカ】

お店のリピーターが少ないことを課題に感じ、お客様の満足度を上げるためのアイデアを提案し、実行。リピーター率アップに貢献した話。

【自己PR】

強みのコミュニケーション能力を発揮して年齢層の異なるスタッフをまとめ、店長から「お店の雰囲気が良くなった」と感謝された話。

 

テーマもエピソードも同じ場合は、伝え方を変える

テーマだけでなく、エピソードも同じ場合は注意が必要です。たとえば「英語の勉強を頑張って、TOEICで200点アップした話」といった場合です。どうしても似たような内容になりやすく、「他に頑張ったことはないのか」とマイナスの印象になる可能性があります。

 

どうしても1つのエピソードで勝負するときは、伝え方を変えて印象を変えましょう。たとえば以下のような感じです。

【ガクチカ】

 

私は高校時時代から英語の勉強に力を入れてきました。しかし大学入学後はTOEICの点数がなかなか伸びず、悩みました。そこで「このまま同じ勉強方法を繰り返しても成長しない」と思い、さまざまな勉強方法を試してみることにしました。

 

まずスキマ時間に勉強していたのを、毎朝1時間早起きして勉強することに。集中できて内容が頭に入ってきやすくなりました。教材もいろいろな種類に手を出さず、同じものを何度も繰り返した方が自分に合っていると気づきました。勉強方法を変えた結果、TOEICは200点アップ。この経験から、壁に当たったときは諦めずにやり方を見直すことが大切だと学びました。

【自己PR】

 

私の強みは、コツコツ努力を続けられる継続力です。高校時代より英語の勉強を続けてきましたが、成績が伸び悩んだ時期がありました。心が折れそうになりましたが、「これまでの努力を無駄にしなくない」と奮起。思い切って勉強方法を変えることにしました。

 

それまでは空き時間に小まめに勉強していたのですが、いろいろ試行錯誤した結果、朝に集中して勉強するのが自分に合っていると気づきました。大学入学後は毎朝1時間欠かさず勉強を続けています。その結果、TOEICの点数が200点アップしました。御社でもこの継続力を活かして、試行錯誤をしながら事業目標達成に貢献したいと思います。

 

いかがでしょうか?上記で紹介したガクチカと自己PRそれぞれの型に当てはめ、ガクチカは「困難を乗り越えた経験」、自己PRは「強みを発揮した経験」に焦点を当てて書くと、違った印象になるでしょう。

 

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まとめ

ガクチカと自己PRを書くときに「自分には特別な経験がない」と悩む就活生は多いでしょう。しかしガクチカも自己PRも、輝かしい成果や特別なエピソードは必要ありません。「企業が注目しているポイント」をしっかり押さえ、結果に至るプロセスを丁寧に伝えることで、誰もがキラリと光る魅力的なものを作成できます。

 

しかしガクチカも自己PRも、書く前にはじっくり自己分析することが大切。自分をしっかり客観視することで、どちらもスムーズに作成できるようになるでしょう。それぞれのアピールチャンスを確実に活かして、内定を勝ち取ってほしいと思います。

 

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