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インターンシップ面接では何を見られている?質問例や準備のコツを解説

インターンシップに参加する際、多くの企業では面接を実施しています。面接と聞いて「インターンシップの面接って何を聞かれるんだろう」「本採用の面接と何が違うの?」と不安に感じている人も多いのでは?

 

インターンシップは、期間限定とはいえ興味のある企業で就業体験ができる貴重な機会。就活にもメリットが多いため年々参加者も増えています。数ある中から希望する企業で働くためには、面接を通過しないといけません。だからこそ、何もわからないまま臨んで失敗しないためにもしっかり対策しておきたいものです。

 

この記事では、インターンシップと本採用の面接の違いから、インターンシップの面接でよく聞かれる質問、面接時のマナー、事前にどんな準備をしておくと良いのかなどについてご紹介していきます。

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インターンシップの面接は、採用面接と何が違う?

まずはインターンシップの面接と本採用の面接の違いを知っておきましょう。この2つは前提として「企業が面接を行なう目的」が違います。そのため質問の内容にも違いがあります。

■インターンシップの面接
インターンシップは企業で職場体験ができる「就業体験」。企業がインターンシップを実施する主な目的は、「会社の魅力を知ってもらう」「優秀な学生と接点を持っておきたい」など。正式な就職ではないので、長期雇用のための面接ではありません。

 

面接で企業が知りたいのは、「なぜ自社のインターンに応募したのか」「インターンでどんなことを経験したいのか」がメイン。そのため質問に対しての回答を深堀りされたり、将来の長期的なキャリアプランを聞かれたりすることはあまりありません。

■本採用面接
本採用の面接は長期的な雇用を見据えた面接になります。「自社にマッチした学生に入社してもらう」ことが目的です。

 

面接を通して企業が見極めたいと思っているのは、「長期的に活躍してくれそうか」「本人のやりたいことが、自社の求めていることと合っているか」「自社の社風に合いそうか」など。そのため志望動機や自己PR、将来のキャリアプランなどを聞かれることが多く、回答に対しての深堀りをされることもあります。

インターンシップの面接では、何を見られている?

インターンシップは就活の一環で実施されているものですが、本採用ではないこともあり、面接は厳しい選考の場ではありません。質問も短期的なものが多く、実際に1回で終わることがほとんどです。とは言っても、面接官に「この学生だったら主体的にやってくれそう」と思ってもらうことが大事になります。

 

あくまで就業体験ではありますが、任される業務があり、社員と一緒に働くことになります。そのため企業が面接で見極めたいと思っているのは、「その業務をこなせる能力はあるか」「本人のやりたいことや価値観と合っているか」「社員や他のメンバーと協力して取り組んでくれそうか」など。期間も決まっているし、高難度の仕事を任せるわけじゃない。

 

でも、実際に社内で一緒に働き同じ時間を過ごすのだから「この人と一緒に仕事したい」と思えるかどうかがやはり肝心なのです。

採用面接と共通して重視されること

インターンシップと本採用では質問内容や実施回数などは異なるものの、共通して企業が重視していることがあります。

 

①コミュニケーション能力
社員やお客様とスムーズにコミュニケーションできるかどうかは、どの企業も重視しているでしょう。と言っても、巧みなトークは求められていないので上手く話す必要はありません。質問の意図や内容をきちんと理解し、適切に答えられるかがポイントです。

 

②自己分析ができているか
自分の長所や短所などが客観的に判断できているかも重要視されます。自分の課題を自身で解決できる力があるかを見極めるものなので、自己分析をしっかり行なって志望動機に繋げることが大事です。

 

③基本的なマナーと身だしなみ
アルバイトと同じように、基本的なマナーはやはり必要です。ビジネスマナーと言うよりは、挨拶がきちんとできるか、相手に失礼のない言葉遣いができているか、不快感を与えない服装や髪型かといった人としてのマナーになります。

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インターンシップの面接でよく聞かれる質問と答え方のポイント

では、実際にインターンシップの面接ではどんな質問をされるのでしょうか。一般的には、大きく分けて「応募の理由や目的」「大学生活や自分自身のこと」の2つです。ここでは、よく聞かれる一般的な質問のパターンと、その質問に対してどのように答えればよいのか回答のポイントをお教えします。

応募の理由や目的について

■「なぜ当社のインターンシップに応募しましたか?」

必ずと言っていいほど聞かれる質問です。ポイントは「熱意と目的を持って」応募してきているかどうか。難しい志望動機にする必要は無く、「実際の仕事風景を間近で見てみたい」「仕事内容に興味があった」など、率直な目的を自分の言葉で簡潔に答えるようにしましょう。「その企業のどんなところに魅かれたのか」「どんな軸で企業選びをしているのか」などを踏まえて話すことができると、説得力も増して面接官にも伝わりやすくなります。

■「当社のインターンシップを通じてどんなことを学びたいですか?」

この質問も定番です。「こんなスキルを身につけたい」「この仕事が自分に向いているかどうかを確かめたい」など、自分がインターンシップに期待していることを伝えましょう。「どんなことに興味があって、これから何を身につけたいのか」など具体的に説明できると、それがアピールにもなり伝わりやすくなります。ズレた回答をしないためにも、プログラム内容をきちんと把握しておくことが大事です。

 

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大学生活や自分自身のことについて

■「自己紹介をしてください」
面接の初めに聞かれやすい質問です。学生生活や現在の自分について紹介するものですが、時間を指定される場合も多いため、30秒や1分などの時間ごとの自己紹介を考えておくとよいでしょう。

■「自己PRをしてください」
これまでの経験から自分が得た強みを伝えます。印象を良くするためのポイントは、経験と強みがつながっていること。「自分の強みをインターンでどう活かせるか」を強くアピールできると良いです。ただこの質問も時間を指定される場合があるため、たとえば1~3分ごとの自己PRを考えておくことをおすすめします。

■「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
サークルやクラブ活動、アルバイトなどの学生時代に力を入れた活動と、その結果や成果などを伝えます。特別な経験を伝える必要はありません。その活動を始めた理由や、成果が出るまでのプロセスと学んだことを一緒に伝えられると印象に残りやすくなります。勉強については専門用語などを多用するのではなく、専門知識がない人でもわかるように説明するようにしましょう。

■「あなたの長所・短所は何ですか?」
自分を客観的に見て答えることが大事です。そのためには、自己分析だけではなく他己分析も行なうと自分の強みや弱みが分かりやすくなります。また、ネガティブ要素となる短所は、改善するためにどのような努力をしているかなど併せて伝えることがポイントです。

 

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逆質問された場合

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることも多いです。企業側としては、単純に学生の不安や疑問を解消したいと思っての質問ですが、学生にとってはより熱意を伝えるまたとないチャンスでもあります。

 

その際注意しなければいけないのは「自分が知りたいことを確認するために質問をする」ということ。コーポレートサイトや求人広告に載っていない、その企業で働いている人にしか分からないことが聞ける可能性があるので、積極的に質問すると良いでしょう。

【おススメの質問例】
・事前に勉強しておくべきことはありますか
・〇〇の資格を持っているのですが御社で活かすことはできますか
・仕事のやりがいや、苦労したことは何ですか
・どんな方が活躍していますか
・社員の方の入社理由はどんなことが多いですか

【避けた方がよい質問とは】
・仕事内容に関係ない、給与・残業・休日等の待遇や離職率など
・面接官がすでに話したこと
・企業の悪いイメージを連想させる質問
・事前に企業HPを見たり調べたりしていればすぐにわかること

インターンシップ面接時の服装やマナー

面接の場ではもちろんマナーもしっかり見られています。「初対面の人の第一印象は数秒で決まる」とも言われていますし、初めからマイナスな印象を持たれないようにしたいもの。ここでは、面接時のマナーと気を付けるべきことをご紹介します。本採用の面接もほとんど同じですので、就活を始めたばかりの人はぜひ参考にしてください。

服装・身だしなみ

基本的にはスーツで臨むのがベストです。男女共に、黒やネイビー、チャコールグレーの無地が無難でしょう。男性はジャケットのボタンが2つか3つのもの、女性はスカート丈が短すぎないものかパンツスーツでもOKです。シャツの色は派手じゃなければ大丈夫。靴はしっかり磨いておくようにして、女性はヒールの高すぎないパンプスにしましょう。

 

また、「服装自由」「私服でお越しください」などの指定がある場合は、ジャケットや襟のある服など緩すぎないオフィスカジュアルが無難です。カラーは派手なものは避けましょう。最近オンライン面接が増えていますが、服装のマナーは同じです。

挨拶

まず企業の受付では、挨拶をした上で、自分の学校名と名前、インターンシップの面接で来たことを伝えます。「〇〇宛にお越しください」と指定がある場合は、その人の名前や部署を間違えずにきちんと伝えましょう。また、内線で来社を伝える場合もあります。電話越しに話すことになるので、相手によく聞こえるようにハッキリと伝えることが大事です。

言葉遣い

いくらフランクな社風の企業でも、言葉遣いは重視されています。そのため普段から正確な敬語を使えるようにしておくことは必須です。また、話すときは面接官の目を見て、ハキハキとした口調で話すことを心がけてください。委縮してしまうと視線が下がりがちになるので、意識して顔を上げて話すようにしましょう。

待合室での振る舞い

面接は、待機室からすでに始まっていると思っておきましょう。もし面接が始まるまで待合室に案内された場合は、まず案内してくれた方にお礼を言うことを忘れずに。そして待っている間は、足を投げ出したり姿勢が悪くなったりしないように意識してください。また、待機場所だからと言って応募者同士で大きな声で話すのはNG。待ち時間はどうしても気を抜いてしまいがちになるので注意が必要です。

入室・退室時

自分の名前を呼ばれたらドアをノックします。「どうぞ」と言われてから「失礼します」と言って部屋に入りましょう。そして学校名と名前を名乗り、「お座りください」と言われてから着席。その時持っていたカバンは足元に置きます。

 

面接が終わったら、「本日はお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございました」とお礼を言ってお辞儀します。席を立つ際にもし椅子を引いた場合はきちんと元に戻しましょう。部屋から出るときは、ドアの前で面接官に向き直り、再び「ありがとうございました。失礼いたします」と挨拶してから退室します。

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インターンシップの面接に向けて準備しておくべきこと

インターンシップの面接が「初めての企業との面接」という人も多いのではないでしょうか。だからこそ不安もありますし、失敗しないためにも事前にできる準備はしておきたいですよね。ここでは、面接に臨むにあたってやっておくべき準備についてお伝えします。ゆくゆくの就活にも役立ち、今日からでもすぐにできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

定番の質問の回答を考えて用意しておく

いくつか質問されることを想定した場合、「面接でよく聞かれる質問」については予め考えて答えを用意しておくことをおすすめします。エントリーシートや履歴書に書くのとは違い、いざ話すときに緊張していると上手く話せないもの。話すことは慣れが大事なので、口に出して話す練習をしましょう。その際時間配分も考えておくと良いです。

 

また、回答が上手くまとまらない場合、とりあえず一旦考えていることを箇条書きでもいいので文字に書き起こしていきましょう。そこから取捨選択していき、伝える順番を考えながらまとめます。企業によっては想定外の質問をされることもありますが、自分の考えをまとめたり、自己分析を行なったりしておけば、どんな質問にも慌てずに答えられるようになります。様々なパターンを考えて、普段からイメージトレーニングをしておくことは非常に大事です。

企業についてしっかり研究しておく

自分が「やりたい」だけの想いでは、説得力に欠けてしまいます。だからこそ「その企業のどこに魅力を感じて応募したのか」を明確に伝えることが大事。とは言え、そのためには業界・企業の研究が必須です。

 

その企業の事業や仕事内容を把握していれば、「インターンシップで何を学びたいか、経験したいのか」を伝えやすくなりますし、 企業について知識があることをしっかりアピールできます。

 

コーポレートサイトはもちろん、株主説明会や戦略方針に関する記事・資料などがあれば目を通しておくと良いです。公式SNSアカウントを持っている企業なら、直近の情報も手に入れやすいでしょう。知識が多ければ面接で逆質問もしやすくなります。OBOG訪問もできればしておくと良いです。

提出した履歴書やESを見直す

面接官は、履歴書やES(エントリーシート)を見ながら面接を行ないます。事前に書類を提出している場合は、コピーして面接前にきちんと見直しておきましょう。面接時に持参する場合も書いた内容を見返し、万が一深掘りされそうな内容を予想しておくと心構えができます。また、筆記用具や身分証明書などは最低限持っていってください。

オンライン面接の場合

最近はオンライン(Web)面接を行なう企業が増えていますが、未経験の人も多いのではないでしょうか。オンライン面接は、指定されたツールのURLをクリックすると始まってしまうので、事前にしっかり準備をしておくことが必須です。

 

面接中にWi-Fiや電波が途切れてしまうこともあるため、家の中で電波がしっかり届く位置を探すこと。そしてPC・スマホどちらを利用する場合でも、カメラやマイクのチェック、画面の映り具合を見ながら部屋の明るさを調整するなど、スムーズに面接に入れる状態にしておきましょう。それもすべて含めてマナーになります。

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「いかに事前準備を行なえたか」が合否のカギ

「就業体験」であるインターンシップの面接は、本採用の面接と違って短期的な採用を目的とするもの。厳しい選考の場ではありません。面接で聞かれる質問もある程度想定できますし、将来のキャリアビジョンなど難しいことを聞かれることはあまりありません。とはいえ、企業に対する熱意や自己アピールは本採用面接と同じく大事ですし、きちんと説得力を持って伝えるためには自己分析と企業研究は欠かせないでしょう。

 

面接を1回しか実施しない企業も多いので、ある意味一度のチャンスを掴まないといけないとも言えます。だからこそ、「いかに事前準備を行なえたか」が合否を決めるポイントになるのです。

 

ただ、面接はあくまでも「対話」の場。立派なことをすらすら話せる必要はありません。企業が面接で見るポイントとして重視しているのは、「社内で一緒に働くことになった際に円滑にコミュニケーションできるか」「マナーや身だしなみはきちんとしているか」などです。緊張してしまうかもしれませんが、難しく考えすぎずに臨んだ方が自分らしさを出せるはず。

 

本格的な就活に向けて自信をつけるためにも、インターンシップの面接で慣れておくと良いでしょう。自分の言葉でしっかり話せるよう、今日からでも志望動機や自己PRなどをまとめて、声に出す練習を始めてみるのもオススメです。

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