総合電機メーカーとして複数の事業部を持つことから互いの技術を融合させるようなプロジェクトがあると思っていたが、入社してみるとそのような動きはほとんどない。それぞれの事業部の壁が高く、言われているように本当に別会社のようなイメージを受ける。特に、各工場が商品企画、開発、生産、営業まで行うため本社の役割、権限が少ないことが一つの要因であると考えられる。ある事業部に配属された場合、他の事業部に転属されることはまずないので人的交流が起きないことも一つの要因であると考える。そのため専業メーカーに対する優位性が発揮できていないと感じている。経営資源も各事業部に分散され、社長のメッセージも総花的になるので何にフォーカスしたいのか伝わってこない。
日本メーカーのなかでは儲からない事業からの撤退が早く、比較的利益率のある体質となっているが、次の柱となるような将来の利益を生む種まで刈り取ってしまうデメリットもある。そのため、買収や提携によって外部の力を利用するアイデアもあるが現在行っている事例ではうまくいっているとは思えない。
自分と同じような中途入社が多く、生え抜き社員からも受け入れやすく接してもらっている印象。給与が思ったほど上がらないまま頭打ちになるような噂をきいたのが、懸念点である。