株式会社ZitzGenの業績・将来性・強み・弱み

事業の強み：
小企業×業種特化×戦略コンサルティングを標榜するこの会社の強みは以下3つだと考えている。?ターゲット企業数が多い  大手ファームは大企業を相手にしているケースが多く、1顧客の単価は大きいものの、顧客数が少なくなりやすい。一方、同社は中小企業を対象としているため、ターゲット企業数が多く、特定の顧客に売上が大きく依存しない。また、単一業種に特化したサービス展開ではなく、複数業種展開のため、外部環境(景気悪化・法改正等)の変化に強いと考えられる。?業種特化での展開による恒常的なサービス開発  "ターゲット業種の深堀"を謳っており、サービス展開する業種に徹底的に詳しくなることを推奨している。そのため、業界ニーズを最先端でキャッチでき、それをツール化することで、高い即効性と恒常的な商品開発(業種特化のシステム開発)の推進を可能としている。?戦略支援による高単価化・高継続率  顕在化した課題を解決する「対症療法」ではなく「どうあるべきか」からコンサルティングを展開するため、1社に深く入り込む。そのため、結果的に「顧問契約継続率」や「受注単価」が高くなるだけでなく、顧客満足度も高い。

事業の弱み：
事業の強みと表裏一体ではあるが、「人」に対する依存度が高いことが弱みとしてあげられる。具体的には以下2点の弱みが挙げられる。?ハイレベル人材の調達難易度が高い?コンサルティング技術の習得に時間がかかる?ハイレベル人材の調達難易度  コンサルティングサービスは労働集約型ビジネスであるため、「コンサルタント数」と「売上」が比例する傾向にある。しかし、?にも挙げた通り、企業戦略～ツール導入までの広い提案幅を持つ同社のコンサルタントとして活躍し得る人材の採用は、難易度が高い。当該課題に対応すべく、透明性の高い評価報酬制度を以て、高水準の報酬体系(賃金が高い)としたり、採用ブランディングを強化しているようである。?コンサルティング技術の習得  同社のコンサルタントは「財務」「企業統治」「組織づくり」「マーケティング」「営業改革」「商品開発」「人事戦略」etc.と幅広い知識の習得が必要になる。そういった人材を育成する難易度は高いと思われるが、その課題に対応すべく、「コンサルタント育成プログラム」「コンサルティング手法の見える化」「コンサルティングツールの整備」に力を入れている。

事業展望：
恒常的に社内プロジェクトを走らせ、マーケティングや商品開発に力を入れている。大きく2つの事業領域展開を以て、増収増益を実現してきている。?コンサルティング領域の拡張?ITソリューションの開発  ?コンサルティング領域  2022年1月現在、「不動産売買仲介会社」「携帯販売代理店」「介護施設」の3業種にてコンサルティングサービスを展開している。元々は「携帯販売代理店」のみの展開であったが、3年で2領域増えている。恒常的に「市場規模」「1事業者あたりの財務状況」「コンサルティングニーズ」を調査し、参入すべき領域を検討しているため、今後もコンサルティング領域は拡がっていくものと考えられる。?ITソリューションの開発  業種特化コンサルティングを展開しているため、対象とする業種のニーズにダイレクトに触れることができる。そこで、そのニーズを解決し得るシステムの開発などを展開しているため、ここ最近ではコンサルティング以外の事業での収益も生まれている。財務的な安全性を担保したうえで、積極的な事業投資をしているため、今後も「売上」「利益」「クライアント数」は増えていくと予想される。