大豊化学工業株式会社の業績・将来性・強み・弱み

事業の強み：
業界の安定性は前述の通りです。  
パッケージには大きく２つ、消費者が直接手にする商品のパッケージと、その商品が製造される前段階で使用されるパッケージが存在します。大豊化学の強みはポリエチレンフィルムの製造・加工により、前段階のパッケージと、大手フィルムメーカーから多岐にわたるフィルムを購入し委託加工先（協力先）での加工により、消費者が直接手にするパッケージの、両方を手掛けています。
結果、お互いの市場の状況が把握でき、相互に情報を活用することで、拡販に繋げ、また得意先への情報提供により、信頼関係構築にも可能となる。  
フィルム製造により、大手原料メーカーからの購買を通じて、原料メーカー情報や、介在する商社情報も大きな力となる。

事業の弱み：
フィルムの製造は昼夜連続の交代勤務であり、慢性的な人手不足だと感じます。現場の人間が居ないため、製造機械を止めざるを得ないリスクもある。
同様に二次加工も零細企業が多く、慢性的に人手不足が続いていて、フィルム販売のネックになっているところがあります。

事業展望：
この分野は将来も安定していると考えられますが、自社工場の交代制勤務者の確保と二次加工先の確保が必須であると思われます。
その為には今以上の利益確保が必須で、大豊の品質・納期安定性をアピールできる新規の需要先の掘り起しが急務だと思います。
その為には営業要員を大幅に増やし、従来の得意先へのきめ細かいフォローと同時に、ベテラン社員の方々には新規拡販・販路開拓に従事していただきたいです。